ネオ昭和アーティスト・阪田マリン、レトロスポット巡りのモットーは「SNSを見て満足しない」

――怒られたとおっしゃっていましたが、現在、ご家族は「昭和好き」な阪田さんについてどんな反応なんですか?

「今はもう仕事になっているのでいいんですが、ただの趣味だったときは、お母さんから『理解できない!』と言われていました。一度、真っ青なバブルスーツで出かけようとしたら、『お願いだからそれで玄関を出るのはやめて。近所の人に見られたくない。どこかで着替えなさい』と止められました」

――ファッションも昭和スタイルで楽しまれていたんですね

「リサイクルショップで当時の服をどんどん買っていったんですが、それを集めていくうちに洋服の亡霊に出会いました。その日は、1人でファッションショーをしていて、昭和の服が山積みのなかで寝ちゃったんです。夜中に目が覚めると、目は開くけど体が動かない状態になって...。パッと山積みの服を見たら、足がプランプランしているのが見えて、そこに真っ赤な顔の人がいたんです。金縛りがとけたあと、お母さんの部屋に行ったら『それ、絶対に亡霊やわ』と言われました(笑)」

――すごい体験ですね...。そんな阪田さんの趣味は喫茶店に関するものだそうですね

「昔はタバコが吸えた時代だったので、そのなごりだと思うのですが、懐かしさを感じる喫茶店には、たまにマッチ箱が置いてあるんです。そのマッチ箱を集めるのが趣味です。私はフォントフェチでもあるので、店によってロゴのフォントが違ったり、形が違ったりするので、それを並べてニヤニヤしております。昭和の喫茶店ってすごく豪華なんですよ。『なんでそんなところにシャンデリアをつけるんだろう』とか、『なんでソファがすべてベロアなんだろう』とか、一つひとつの細かな点を見ると『昔は潤っていて、お金をかけられたんだろうな』とか思うんです。やっぱり人生は、豪華じゃないとダメですよね」

――そんな喫茶店をはじめ、これまで足を運んだなかで印象に残っている「昭和スポット」を教えてください

「大阪にあるキャバレー『ミス大阪』ですね。最年長で80歳くらいの方が働いていたり、生演奏でカラオケができたり、とても楽しかったです。まさに『昭和の宝石箱』でした」

――もし、昭和の時代を生きられるとしたら、どんなことをしたいですか?

「1982、3年ぐらいのテレビ番組を見たいです。だって、学校から帰ってテレビをつけたら、(松田)聖子ちゃん、キョンキョン(小泉今日子)、(中森)明菜さん、松本伊代さん...がリアルタイムで歌っているんですよ。そんな時代なんてすごすぎます。あとは、チェッカーズのコンサートに行って親衛隊になりたいです!」

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放送情報

「スカパー! 昭和テレビ」
開催期間:11月1日(金)〜12月31日(火)まで

映画「チェッカーズ SONG FOR U.S.A.」
放送局:ホームドラマチャンネル
放送日:12月1日(日)午後8:45〜
出演:藤井郁弥、武内享、高杢禎彦、大土井裕二、鶴久政治、徳永善也、藤井尚之、浅野温子ほか

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