宇垣美里が語る、髙石あかりと伊澤彩織の揺るぎないバディ感に萌える「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ<宇垣美里のときめくシネマ>
- タレント・芸人
- 2024.11.29
アナウンサー・俳優として活躍中の宇垣美里さん。映画・マンガなどさまざまなサブカルチャーをこよなく愛する彼女が、映画について語るこの連載。今回は、すご腕の殺し屋である女子高校生コンビの活躍を、ユーモア&アクション満載で描いた「ベイビーわるきゅーれ」(12月17日(火)12:00~WOWOWプライム)と「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」(12月17日(火)13:40~WOWOWプライム)の見どころをたっぷりと解説!
■ダメダメな2人のゆる~い日常とキレッキレの格闘アクションのギャップが癖になる
早いもので、もう来秋の朝の連続テレビ小説、通称"朝ドラ"の主役が発表された。113作目となる『ばけばけ』は、明治時代の作家、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻である小泉節をモデルにしたドラマ。この作品のヒロインに髙石あかりさんが選ばれた。
ニュース速報を見て、心沸き立ち思わずやった~と声をあげた方がいたら、あなたは私の同志です。あの髙石あかりちゃんが!朝ドラのヒロインに!!注目を集める朝ドラのヒロインに選ばれたということは、次世代の国民的女優として見込まれたということと同義。まだ髙石あかりさんをよく知らない、という方がいらっしゃったら朗報です。そんなあなたにオススメの映画シリーズがあります。
髙石あかりの出世作であり代表作と言えるのが『ベイビーわるきゅーれ』シリーズだ。
殺し屋協会に所属する女子高校生の殺し屋二人組・ちさととまひろ。高校卒業を機に2人暮らしを始め、社会に馴染むためにアルバイトなどをして表の顔を持つように組織から言われたものの、何せこれまで仕事といえば殺ししかやってこなかった二人、日常の生活力の低さや社会に馴染むことの難しさから失敗続き。コミュニケーション能力の低いまひろは、そつなく人と仲良くなれるちさとが軽々とバイトを決めることに嫉妬し、2人の仲は徐々に険悪になっていく。そんななか、ひょんなことからちさとがヤクザから恨みをかってしまい、面倒に巻き込まれることになる。
どこまでもマイペースな女子高生殺し屋によるほのぼの?とした日常を描く本作。オフビートな会話にくすくす笑える一方、いくらなんでも人の死が軽すぎる...!と思わず口が開いてしまうほどさくさくと人が死ぬ。毒気たっぷりなダークユーモアな空気感が持ち味だ。髙石あかり演じるちさとが覚悟を決めた迫力ある表情で銃をぶっぱなしたと思ったら、掃除担当の業者にネチネチと怒られ、いかにも納得いかないぶーたれた顔をしているところが可愛らしい。愛嬌たっぷりながらどこかけだるくアンニュイな雰囲気も魅力的。
まひろ演じるハリウッドでも活躍している現役スタントマン・伊澤彩織さんのキレッキレなアクションも圧巻。女性が体格では敵わない男性と戦う時からこそ、スピード感や技のキレ、手数の多さで敵を圧倒するそのリアリティといったら。
2人のバディ感も見どころのひとつ。小さな喧嘩を重ねつつも、ちゃんとごめんなさいが言えて、よくできました、とその謝罪を受け入れることのできる関係性がたまらない。ダメダメな2人のゆる~い日常とハリウッドにも引けを取らないキレッキレの格闘アクションの凄まじいギャップが癖になる。
女性殺し屋、というとどうしてもどこかセクシーだったり、"女子高生"という記号がそのままに消費されるような不必要なエロとしての描かれ方がしそうなものだけれど、この作品ではそういった搾取は一切ない。あくまでだめだめな人間のもつひとつのカテゴリーとしての女子高生という記号が効果的に使われていて、そこもこの作品をおすすめできるポイントのひとつだ。
放送情報【スカパー!】
ベイビーわるきゅーれ
放送日時:12月17日(火)12:00~
チャンネル名:WOWOWプライム
ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
放送日時:12月17日(火)13:40~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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