「総合得点で勝つしかない!」武井壮が語る若手バンドの倒し方と、彼らへのエールとは?

昨年12月22日に東京・EXシアター六本木で行われた「EX THEATER ROPPONGI presents"Thank you!!"《武井壮 and ROAD TO EX 2018》SO FES.2018」(以下、「SO FES.2018」)の模様が、1月27日(日)にテレ朝チャンネル1にて放送される。

同イベントは、"百獣の王"武井壮がMCを務める音楽フェスで、2017年に同所で行われた「SO FES.2017」に続いて2回目となる。若手バンドが同フェスの出演を懸けてしのぎを削った対バンバトル「ROAD TO EX 2018」で優勝したオルタニカの他、「ROAD TO EX 2017」の優勝バンドのBOYS END SWING GIRL、go!go!vanillas、フレンズ、BRADIOが出演。

今回、MCを務める武井壮にインタビューを行い、同イベントの見どころや若手バンドに対する思いなどを語ってもらった。

2回目の開催となる「SO FES.2018」ですが?

「そうですね。1回で終わるかなって思っていたんだけど、みなさんのお力で2回目にこぎつけました(笑)。前回はすごくいいイベントになって今回も開催されるということで、すごくうれしいですし、自分の名前が冠についた音楽フェスができるなんて!ミュージシャンでもないのに、すごくすてきな舞台をいただいているなと思っています」

「SO FES.」の魅力は?

「まず、『ROAD TO EX』というイベントとコラボしているところが1番です。16組のバンドが1年間戦って、勝ち残った1組がメジャーで活躍するバンドと同じ舞台でライブができる、という若手バンドの夢が生まれています。一方でメジャーで活躍するバンドは若手バンドのお手本であり、ライバルとしてたくさんの人を魅了するライブを披露してくれる。僕としては、そんな交流の場を経て成長した若手バンドたちが世の中に生み出した音楽を広めていく姿を見るのは、我が子が巣立っていく気持ちになります。また、お客さんにとっても好きなバンド以外のバンドも好きになってもらって、新しい仲間とつながることができる場になっていることが魅力だと思っています」

フェスのMCについては?

「普段テレビばかりやっていると、お客さんの前に立つということがなかなかないんです。しかも、僕の番組だったら僕のファンが来てくれたりして温かい雰囲気なのですが、この『SO FES.』ではバンドのファンの方々ばかりなので、僕のことを知らない人もいると思うんです。だからこそ、僕はあくまで進行役に徹して『皆さんの音楽の魅力を堪能していただけるようにトークしていければいいな』という気持ちでやらせていただいています。好きなバンド以外の演奏の時間も楽しんでもらえたら最高なので、全員のテンションを高く保ったまま盛り上げようと心掛けています」

「SO FES.2017」では歌声も披露されていましたが?

「直前で若旦那が『壮くん、一緒に尾崎(豊)歌おうよ!』ってメールで言ってきて、『マジなの?』って聞いたら、『マジだよ!全然いいと思うよ』って(苦笑)。本番の前々日くらいに音源が送られてきて、自宅で何回か練習して...という感じで、いきなりだったからヤバかったですよ。プロの演奏を聴きに来ている人たちの前で、ド素人が歌い出すわけだから。案外、評判は良かったんですけどね(笑)」

「ROAD TO EX 2017」の優勝バンド、BOYS END SWING GIRLさんや他の参加バンドとも積極的に交流を深められていると聞きましたが、若手バンドに対する思いなどは?

「僕が30代前半にお仕事が思うようにできていなくて『芸能界は難しいかも』と悩んでいた時期に、たまたまデビュー前のいきものがかりさんの路上ライブに出会ったんです。そこで(吉岡)聖恵ちゃんの歌声を聴いて、『売れてないのに、あんなに楽しそうに歌うんだ!』と驚いて、自分は"人生を楽しむ力"が負けているんじゃないかって思ったんです。そこから『こんな拗ねていないでやらなきゃ』と思って今の僕がある。そしてその後、いろんなアーティストさんと仲良くなって、音楽1つでたくさんの人を笑顔にする姿を見させてもらって、音楽のすごさを目の当たりにしました。そんな一瞬で多くの人を感動させる可能性のある"音楽"の活動を、この『SO FES.』や『ROAD TO EX』でサポートできていると思えばすごくうれしいし、何よりアーティストさんに救われてアーティストさんから勉強させてもらった恩を、若いアーティストを通じて恩返ししているような気持ちがあるんです」

テレビ出演からフェスのMCまで多岐にわたる活躍をされていますが、お休みなどはあるのですか?

「休みはね...ないんですよ。特に最初5年は全然休みはなくて、初めて休みを取ったのが3年前のお正月明け。5日か6日くらい休みが取れたので、1人でイタリアに行きました。"ただ休む"っていうのができないんですよね。今は、仕事が昼からとか夕方までとかだと、その日が"休み"って感覚なんです。ただ、その間も『これをやっておいたら今後の仕事にプラスになるな』っていうものをやってしまう。『休めていない』って言う人もいるかもしれないけど、僕にとって空いている時間っていうのは"自分の人生をもっと楽しくするための準備をする時間"なんです。しんどい時もあるけど、その先に必ず楽しいことが待っているというのを知っているから頑張れちゃう。そういうのも含めて『俺って幸せだな』って思えるんです」

最後に"若手バンドの倒し方"を教えてください!

「若手バンドの人たちは、遊んだり、恋愛したり、人間関係に悩んだりと、いろんな経験をして、『こんな音楽だったら素敵だなと思ってもらえるんじゃないか』ということをひたすら考えて1曲を作っている。そういう歌を作り続けることで闘いに挑んでくるわけだから、僕はそれに負けないためにたくさんの知識や能力を磨き続けて、まだ見ぬものを世の中にプレゼントし続けるしかない。そんな自分の力の総合得点で勝つしかないですね。そんな中で、彼らには世界中で受け入れられるような曲を書いて『誰にも倒されないくらいの存在になってほしい』という思いがあります」

文=原田健 撮影=中川容邦

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放送情報

SO FES.2018
放送日時:2019年1月27日(日)21:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル1 ドラマ・バラエティ・アニメ

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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