藍井が「みなさん声出してくれますかー?」と煽るも、まだまだファンの声量が足りない。ということで、藤宮めいが突然お立ち台へと上がり、「お前ら〜そんなもんでいいと思ってんのかー?もっと声出せ〜!」と叫び、「未体験 Be Alright!」へ。日本武道館への思いを歌に乗せ、ファンとともに決意を誓うと、「I YOU WE OUR」を元気いっぱいにパフォーマンス。Appare!の起爆剤でもある楽曲「アッパライナ」「アガレ!」といったキラーチューンを続けて投下し、力強い歌声を届ける。終盤になってもAppare!の勢いは止まらず、「決勝戦はエブリデー」では息のあったダンスを見せた。永堀ゆめが「ここからまた強くなって、次は武道館で会いましょう!」と決意を述べて歌われたのは未来への希望を歌った「希望のヒカリ」。切々とした表情で歌うメンバーの姿に、目頭が熱くなった。
最後に藍井が「不安もあるんですけど、みんなが自信をくれたから楽しみのほうが大きくて、8月16日にみんなと会えることを楽しみにしています」としみじみとした表情を浮かべ、ファンとともに「玉ねぎ食べるぞ〜!」と叫び、ステージをあとにした。
「VS武道館」ラストとなるこの日に手紙を読み上げたのは天晴れ!原宿時代からグループを牽引してきた朝比奈れい。手紙を読んでいる最中には涙を浮かべていた朝比奈だったが、「夢だった日本武道館、ここまで来るのは決して簡単ではなかったし、楽ではなかったけど、今の率直な気持ちは、『胸が張り裂けそうなくらい楽しみすぎる!』です」と日本武道館への思いをまっすぐに伝える姿は会場にいたファンも目に焼き付けたはずだ。これまでの歩みを辿るかのようなセットリストで、夢への貪欲な姿勢を示してきたAppare!。夢である日本武道館のステージで、彼女たちはどのような景色を私たちに見せてくれるのだろうか。8月16日は最高のステージになる、そう確信できるライブだった。
取材・文=川崎龍也
公演情報
Appare! やったれ武道館 〜玉ねぎいただきます!〜
日程:2024年8月16日(金)
時間:開場17:00 / 開演18:00
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