2018年11月に欅坂46を卒業した今泉佑唯が、3月末から大阪・東京で上演される舞台「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」に出演する。同作品は、つかこうへいの代表作である「熱海殺人事件」の46年目の上演となり、これまでタイトルを変えるなど変化を繰り返しながら名だたる俳優陣が歴史を作ってきた名作の最新作。木村伝兵衛部長刑事は今回で3年連続の主演を務める味方良介、犯人大山金太郎は新鋭ダンスボーカルユニット、lol-エルオーエル-の佐藤友祐、田舎刑事の熊田留吉をNON STYLE・石田明がそれぞれ演じ、今泉は捨て身の潜入捜査を行う婦人警官の水野朋子に扮する。
今回、同作が本格的な女優デビューとなる今泉に、出演を聞いた時の感想や共演者の印象、稽古場の雰囲気などについて語ってもらった。
――本格的な女優デビューとなる作品が演劇界の名作ですが?
「最初に(出演を)聞いた時は、まさか自分が舞台に出演できるなんて思っていなかったので、うれしいというよりも衝撃の方が強くてあまり実感が湧かなかったです(笑)。その後、台本を読ませていただいたのですが、内容が難しくて1回では全てを理解できなくて、何度も読み返しました。今の自分と同じくらいの年齢の時につかさんが書かれた作品だと知って、『本当にすごいな!』って!」
――潜入捜査をする婦人警官の役については?
「今はまだ稽古が始まったばかりなので、(演出の)岡村(俊一)さんや共演者の皆さんと相談しながら稽古を重ねていく中で役を作り上げていきたいなと思っています。そんな中で、岡村さんからは『水野朋子が私の実年齢よりも上なのでそういうところを意識してほしい』とご指導いただきました」
――稽古場の雰囲気は?
「先日、初めて出演者全員が集まった稽古があったのですが、1回目とは思えないくらい最初から最後まで通して稽古ができて、『ここはこうしよう!』みたいなそれぞれの意見を言い合えているのがすてきだなって思いました。初日とは思えないくらいまとまっていて、その日はそのままみんなでご飯に行きました!味方さんと石田さんが私と佐藤さんに、『熱海殺人事件』について熱心に語ってくださいました。私が水野の感情の動きについて質問したら、お2人がその背景から詳しく説明してくださって、不明だったところをすっきり解消してくれました」
――共演者の方々の印象は?
「味方さんは一見感情が読み取りづらい方で『何を考えてるんだろう?』っていうのが第一印象だったのですが、一緒にご飯に行った時にお芝居に対してものすごい熱量を持っている方なんだなって。お芝居について語りだすと止まらなくて、圧倒されちゃいました(笑)。佐藤さんは2度目の共演になるのですが、お互い演技の経験が少ないという部分で分かち合えるところがあって、2人とも必死で臨んでいるという感じです。そんな中で、佐藤さんの体全体を使った表現力に驚かされています。石田さんはもうパパみたいな感じ!(笑) 分からないことの多い私に対して、発声や体勢など全部丁寧に教えてくださるんです。しかも、稽古場を盛り上げてくださるムードメーカーで、稽古の段階からアドリブがすごいんですよ!毎回違うアドリブを入れてこられて、岡村さんも思わず爆笑しちゃうくらいで、私笑いをこらえるのに必死で...本番が怖いです(苦笑)」
――最後にファンの方にメッセージをお願いします!
「3月に大阪から始まる舞台『熱海殺人事件 LAST GENERATION 46』、4月からは東京での公演もありますので、皆さんぜひ観に来てください!」
文=原田健 撮影=中川容邦
今泉佑唯 出演情報
舞台「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」
放送日時:2019年5月25日(土)20:30~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
<舞台情報>
舞台「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」
3月28日(木)~31日(日)
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
4月5日(金)~21(日)
東京・紀伊國屋ホール
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