――もし、ドロシーと同じ立場だったらどんな行動をとりますか?
「うわー、複雑ですよねぇ...。頑張っている姿を1番間近で見ていると思うから応援したいという気持ちはあるけど、どこかに寂しい気持ちもあるだろうし...。でも、だからといって『寂しい気持ちを伝えると嫌われちゃうかも』って考えると思うから、結果、何も言えないと思います(笑)」
――同作は20歳になって初めての舞台で、ご自身にとっても大きな意味を持つ作品になるかと思いますが?
「今はまだ歌稽古が始まったばかりで、まだ不安しかなくて『どうしよう...』って感じなんですけど、この作品にはたくさん勉強になることが詰まっていると思うので、共演者の皆さんの全部を吸収して、この作品が終わる頃には一段階レベルアップできるように頑張りたいなと思っています!」
――状況が許せばですが、成人して初の打ち上げは楽しみなのでは?
「打ち上げについては全然まだ考えてないですけど(笑)、乃木坂46のメンバーと『公演が終わったら一緒にお酒を飲もうね』と約束しています。ずっと前から、私と久保史緒里と阪口珠美の3期生の同じ年3人組『新中三組』で、『全員20歳になったら3人でお酒を飲もう』と話していたので。その時を思いっ切り楽しむためにも、この作品を全力で無事に走り抜けたいですね!」
――歌稽古はいかがですか?
「いつも乃木坂46で歌っているのはJ-POPで皆さんがなじみやすい楽曲が多かったりするのですが、今回の歌は今までやったことないようなリズムが組み込まれたりしているので、"歌う"前に(リズムを)"覚える"のが大変ですね。今日も歌稽古で覚えたものを忘れないように、録音したものを流しながら寝ました。『寝てる間も脳に入れ~!』って思って(笑)」
――「ロケットボーイズ」のように、ご自身も夢を掴んで乃木坂46として活躍されていると思いますが、夢を掴む上で何が力になりましたか?
「応援してくれていた家族や友達はもちろんなのですが、今ここに居られているのって私の場合は縁というかタイミングというか運が良かったからなんじゃないかなと。少しでもタイミングが違っていたら変わっていたと思うことがたくさんあって、例えば4期生のオーディションを受けていたら合格してなかったかもしれないし...。だから、必要なタイミングで出合えた縁によって、ここに居られているなって思っています」
――「ロケットボーイズ」たちは強い信念を持ってさまざまな壁を乗り越えて夢を叶えますが、乃木坂46で"強さ"を持っているメンバーは?
「先輩の生田絵梨花さんはすごいですね。乃木坂46の活動もそうですが、お一人でミュージカルや舞台にも出演されていて、私も舞台に出演させていただいて改めて感じたのですが『あんなに完璧にやり切るのって、本当に難しくて、本当にすごいことだな』って!」
――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします!
「この作品を観てくださった方が、『もっと頑張ろう!』って前向きになってくれたらうれしいなと思います。少しでも笑顔になって『楽しかったな』と思ってもらえるように頑張ります!」
文=原田健 撮影=中川容邦
舞台情報
ミュージカル『October Sky-遠い空の向こうに-』
<東京公演>
2021年10月6日(水)~24(日) ※8(金)、13(水)、19(火)は休演
東京・Bunkamuraシアターコクーン
<大阪公演>
2021年11月11(木)~14(日)
大阪・森ノ宮ピロティホール
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