影のあるキャラクターが新鮮...Travis Japan・宮近海斗がドラマで見せた演技力

復讐に次ぐ復讐劇――。萩原みのり地上波連続ドラマ初主演となった「RISKY」がホームドラマチャンネルで9月30日(木)から放送される。原作は「めちゃコミック」でランキング1位を獲得した人気漫画。このドラマで萩原と初共演し、謎の青年・浅井光汰役を演じたのが宮近海斗(Travis Japan/ジャニーズJr.)だ。ミステリアスなキャラクターと刺激的な台詞、ベッドシーンで視聴者をザワつかせたのは記憶に新しい。題名通りリスキーなラブサスペンスもので宮近が演じた複雑な役柄、印象的なシーンとは?

■宮近の謎キャラに注目!台詞と影のある表情がもたらすインパクト

萩原演じる広瀬ひなたは復讐心に取り憑かれた主人公。幼い頃に事故で両親を失い、親代わりとして自分を育てた姉・広瀬かなた(深川麻衣)の無念の死をはらすため、恋人だったエリート会社員・桜井亨(古川雄輝)と姉から恋人を奪った上に階段から突き落とした黒田美香(山下リオ)に強い殺意を抱いている。そしてどんな手段を使っても桜井と結婚して幸せになりたいという執念に取り憑かれているのが美香だ。光汰(宮近)は美香が勤めている会社で働くアルバイトの青年として登場する。スマホに送られてきた写真と数字の羅列に怯える美香にさりげなく接近し、「荒れてるね。お姉さん、俺がお姉さんを助けてあげる」と持ちかけ「見返りは?」と尋ねる美香にキスするシーンなど、前半から「いったい何者?」と思わせるミステリアスなキャラクターだ。一方、ひなたと桜井は出会いをキッカケに会うたびに距離を縮めていき、そのことを光汰のリサーチによって知った美香は平常心を失っていく。そんな美香に「不幸な美人ってエロいよね」と冷めた言葉を投げかける光汰。これまで見たことがない宮近海斗の表情や仕草がスリリングだ。

■苦悩する登場人物たちの中、異質の切なさを感じさせる役柄

姉が大好きで恩義を感じていたゆえに、その幸せを奪った人間がどうしても許せなかったひなた、エリートでモテるが優柔不断な性格ゆえに人生の歯車が狂っていく桜井、生い立ちのトラウマから抜け出せず、幸せになりたい思いが暴走する美香、妹を守らなければという重い責任を抱えて生きてきたかなた。修羅場の連続のドラマの中、全員のヘヴィな人生と関わりあってしまうのが光汰という人物だ。

「RISKY」に出演する古川雄輝(左)
「RISKY」に出演する古川雄輝(左)

©「RISKY」製作委員会・MBS

©「RISKY」製作委員会・MBS

「どうして、こんなことになってしまったんだろう?」という心の声が聞こえてくるような立ち位置で、ひなたに頭を冷やしてくると告げ、屋上でひとり葛藤するシーンは印象的。光汰はこんな殺伐とした人間関係を何ひとつ望んでいなかったのではないかと思わせる。「ええっ?」と思わせる想定外の展開、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか...視聴者をカオスに陥れたエンディングまで胸のザワつきが止まらないドラマだ。

文=山本弘子

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放送情報

RISKY
放送日時:2021年9月30日(木)3:00~
チャンネル:ホームドラマチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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