AKB48・横山由依がアイドルとして最後の舞台に懸ける思いを語る!

――新作ミュージカルの記者会見を描いた作品ですが、横山さんの印象に残っている記者会見にまつわるエピソードを教えてください。

「諸先輩方と一緒に記者会見に出席していた時に、記者の方から『○○についてどう思われますか?』と答えるメンバーを指名されずに、その時の時事ネタにまつわる質問をしていただいたんです。(それまでの質問に先輩たちが順に答えていたため)その場の順番的に私が答えるべき流れだったのですが、さらりとたかみな(高橋みなみ)さんが答えてくださって助けていただいたんです。その経験から、先輩方が卒業されて後輩と一緒に記者会見に出た時には、困るような質問がきたら率先して答えるようにしています」

――それは「総監督だから」という責任感もあったからでしょうか?

「それはあったかもしれないですね。たかみなさんはみんなが答えづらいこととか取り組みにくいことを率先してやってくださっていたので、自分もそういった行動でみんなを引っ張っていけたらと思って。あとは、自分では"時間を守ること"が唯一みんなに示しがつくことだと思っていたので、いつも早めに行動することを心掛けていました」

――作品では突如演出家が不在となるピンチに見舞われますが、横山さんの"ピンチエピソード"を教えてください。

「川栄(李奈)の卒業コンサートで、仲の良いメンバーの卒業ということで気持ち的にいっぱいいっぱいの中、その時に総監督をやらせていただいていたので、MCで仕切りをやったり言わなきゃいけないせりふもたくさんあって、役割的にもいっぱいいっぱいだったんです。そんな中で、『桜色の空の下で』の曲振りの時に、いっぱいいっぱい過ぎて『桜色の木の下で』って言っちゃたんです(苦笑)。私の曲振りをきっかけに曲が流れるはずだったのですが、みーちゃん(峯岸みなみ)が『いや、(曲に)行けないよ!"大きな栗の木の下で"みたいになっちゃってるよ』ってツッコんでくれて、お客さんも盛り上がってくれて。今思えば全然気にすることじゃないのですが、当時はすっごく落ち込みました...。『秋元先生が付けてくださったタイトルを間違えてしまった』とか『曲が流れるきっかけとなるせりふを間違えてしまった』とか思っちゃって、『やばい...、終わった...』って思って、家に帰ってけっこう泣きました」

――この作品はアイドルとして最後の舞台になると思いますが、特別な思いなどはありますか?

「卒業を発表させていただいて、12年やってきたことに終わりを告げて新しいことに踏み出すという境目のタイミングで、演劇に対する思いの詰まった作品に携わらせていただけるというのはすごく意味があることだなと感じています。こういったタイミングだからこそ、アイドルの私を応援してくださった方に『今後こういったことをやっていきたいんだ』というものをきちんとお見せしたいですし、観に来てくださる皆さんにイメージ通りの自分とイメージとは違う自分を見ていただきたいなって思っています。また、その両面が出せそうな作品だと思っています」

――AKB48卒業後はどのような活動をされていこうと思っていますか?

「やはりお芝居が好きなのでお芝居をメインに置きつつ、バラエティなどさまざまなことにも挑戦して、自分に合ったいろいろな方法で表現していけたらと思っています」

――最後にファンの皆さん、観劇にいらっしゃる方々にメッセージをお願いします!

「いろいろな心配事がある中で劇場に足を運んでくださると思うのですが、『生の演劇というものは、すごく大切だな』って改めて感じていただける舞台だと思うので、自分が初めて演劇を見たときの感動やドキドキわくわくした気持ちを思い出していただきながら来ていただけたらなって思います。個性豊かなキャストの皆さんによる面白い会話劇で、根本さんの台本も最高ですので、劇場に来ていただけたら心から楽しんでいただけると思います!」

文=原田健 撮影=中川容邦

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舞台情報

ブランニューオペレッタ「Cape jasmine」
2021年10月6日(水)、7日(木)
東京・日本青年館ホール

作・演出・企画:根本宗子
音楽:小春(チャラン・ポ・ランタン)
演奏:カンカンバルカン楽団

<キャスト>
横山由依(AKB48)
中山莉子(私立恵比寿中学)
江上敬子(ニッチェ)
あっこゴリラ
もも(チャラン・ポ・ランタン)
根本宗子

踊り:riko

<公式サイト> https://event.1242.com/special/cape_jasmine/
<公式Twitter> @new_operetta

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