――この作品を通して成長したいと思っていることは?
「お芝居のレベルをグンッと上げたいというのと、人見知りを克服したい!(笑) あとは、いろんなアドバイスをいただくのですが、その言葉を自分の中に落とし込むスピードを速くしたいですね。そうすることで、もっといろんな情報を入れられて、もっとたくさんのことを自分の中に取り込むことができると思うので」
――作品は演劇部のお話ですが、ご自身の部活の思い出は?
「吹奏楽部だったのですが、中高一貫校で中学の部員が4人しかいなかったので、高校の部活に混ぜてもらっての活動でした。コンクールなども高校の大会に出場したりしていました。そんな中で、上下関係が大変だったことが一番印象に残っていますね(笑)。中学1年生で高校3年生の先輩と話すのはとても緊張しましたから」
――学校や部活という小さなコミュニティの中での集団心理を描いた作品ですが、アイドルグループという小さなコミュニティに所属している中で、グループで良かったと思うことは?
「個人のことなら『自分の評価なんてどうでもいい』と思って逃げ出してしまうかもしれないことでも、全てのお仕事がグループの評価にかかわっていたり、グループじゃないとできないお仕事だったりするので『逃げず』に頑張らないといけない。それって、とてもありがたいことだなって思っています」
――沙世子はミステリアスなキャラクターですが、乃木坂46の中でミステリアスなメンバーは?
「4期生の筒井あやめちゃんですね。私が4期生とかかわる時間が少ないためにイメージが先行しちゃっている部分があるのですが、最年少で口数の少ない印象だったのに、話してみるとすごく物事を的確に見ていてしっかりとした考えを持っていて、そのギャップがすごくミステリアスだなって感じます」
――上演される2022年の抱負は?
「この2年くらいは(コロナ禍という)情勢のこともあって、世の中的にもグループ的にも個人的にも停滞しているような雰囲気があったので、2022年は1年かけて徐々に前進していけるような1年にしていきたいと思います」
――来場される方、ファンの皆さんにメッセージをお願いします!
「原作が好きな方とかドラマ版が好きという方で、演劇を観たことがないという方も観に来て下さるんじゃないかと思っていて、そういった方に年初めにお芝居の魅力を伝えられたらいいなと思っています。来て下さった方に『いろんな舞台に行ってみたいな』と思ってもらえるように頑張ります!」
文=原田健 撮影=中川容邦
舞台情報
舞台 六番目の小夜子
2022年1月7日(金)~16日(日)
東京・新国立劇場 小劇場
公式サイト:http://sayoko-is-back.jp
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