――ご自身との共通点はありますか?
「自覚はないんですけど、周りの人から『優しいね』とか『自然と誰かに寄り添えるね』と言っていただくことがあるので、そういったところが透と共通していたらうれしいですね」
――透をどのように演じようと思っていますか?
「原作ファンの皆さんが持っている透のイメージを損なわず、私なりの透が表現できたらなと。本田透は本田透なんだけど、アニメとも漫画とも違う舞台版の本田透を見せられたらいいなと思っています。それができたら、作品の持つ良さも残しつつ新しい『フルーツバスケット』を楽しんでもらえるんじゃないかなって」
――さまざまなキャラクターが登場しますが、個人的に気になるキャラクターはいますか?
「個人的にネコが好きなので、"ネコの呪い"にかかっている草摩夾くんが最初から気になっていました。作品を見ていくと、優しいタイプや大人っぽい落ち着いたタイプなどいろいろなキャラクターが出てきてどのキャラクターも魅力的なのですが、やはり夾くんのちょっと不器用で芯があって真っ直ぐなところは好きでしたね」
――透は周りの人に影響を与えていくキャラクターですが、ご自身が一番影響を受けたと思う人は?
「私は影響を受けやすい人間で、これまで出会った皆さんからたくさん影響を受けて今の自分があると思っているので、"誰"というのはなかなか絞れないんですけども、乃木坂46に入りたいと思うきっかけになったのは(秋元)真夏さんです。歌番組に乃木坂46が出ていて、その時に観た真夏さんがキラキラ輝いていて!それまでもアイドルは好きで応援もしていたのですが、初めて『私もこうなりたい!』って思ったんです」
――草摩家の人々は"呪い"にかかっていますが、ご自身の"呪い"といえるくらいの「やめたくてもやめられないこと」は?
「夜型人間で朝が苦手なことです。学生時代も平日は学校があるので、夜は早く寝て朝起きるというちゃんとした生活リズムで過ごしていても、休みの日にすぐ崩れちゃうんですよ...。小学生の時からずっとなので、これはもう"呪い"ですね!(笑)」
――最後にファンの方々、観劇にいらっしゃる皆さんにメッセージをお願いします!
「舞台では実際の人間が演じるので、アニメや漫画と比べるとイメージが変わってくるものだと思うのですが、そのギャップをどれだけ埋められるかが、今自分の中ですごく課題に感じています。そんな中で、ファンの方々の期待が大きいのも感じているので、その期待に応えられるよう頑張りたいと思っています。そして、『フルーツバスケット』が舞台化してよかったなって思ってもらえるよう、新しい世界を見せられたらと思うので、ぜひ楽しみに待っていていただけたらうれしいです!」
文=原田健 撮影=中川容邦
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靴
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アクセサリー
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舞台情報
舞台「フルーツバスケット」
2022年3月4日(金)~13日(日)
東京・日本橋三井ホール
(C)高屋奈月・白泉社/舞台「フルーツバスケット」製作委員会2022
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