1982年4月9日放送の第310回「なにげなく憎い奴」。「お笑いお茶の間劇場」では、下宿人の野口が昇格して"主任"になってニッコニコ。そこに郷がやってきて「僕は部長から取締役」と得意げな表情で伝える。悔しい野口は「お前んちの会社は従業員3名」と返すなど、子供っぽいやり取りが見られる。そこに美容室で働く西城がやってきて、「同級生がどんどん出世するのに、自分は人に使われているままでいいのか」と悩んでいると明かした。そんな時も郷は「僕は取締役に」と空気を読まずに自慢を。コントでの3人のそんなやりとりもとても微笑ましい。「刑事ゴロンボ」でも刑事や探偵に扮した3人が登場。協力してカマキリのドン(ラビット関根)をやっつけるという内容だった。歌のコーナーでは、西城が真っ白な衣装で「南十字星」を歌い上げ、野口も白いスーツで「ダイヤル177」を熱唱した。
1983年2月4日放送の第348回「必殺料理人Ⅲ」の「お笑いお茶の間劇場」は、ふきのとうなど、料理がテーマのコントを展開。人情味溢れる内容で心をほっこりさせてくれる。郷は高田みづえの兄役、西城は"スター歌手"の役で登場。「ナオコお婆ちゃんの縁側日記」は、放送時期に合わせて"豆まき"がテーマに。「刑事ゴロンボ」はラジオDJの殺人事件を取り扱い、西城が鑑識係で登場している。歌のコーナーでは西城が「ギャランドゥ」をワイルドに力強く歌い、野口が「19:00の街」を紙吹雪が舞う中、歌い上げる。
各回、コントで3人が勢揃いすると息の合ったやり取りで笑わせてくれたり、ホッとさせてくれたり。その時の客席からの歓声も大きく、当時の"新御三家"の人気の高さが伺える。歌もその時その時のヒット曲が披露されているので、スター性、カリスマ性をひしひしと感じさせてくれる。三者三様の個性も楽しめるので、新御三家揃い踏みの回をぜひ見て楽しんでほしい。
文=田中隆信
放送情報【スカパー!】
カックラキン大放送!!【西城秀樹出演回】#155(1979/3/30 O.A.)
放送日時:2024年1月9日(火)20:35~、2024年1月13日(土)12:25~
カックラキン大放送!!【西城秀樹出演回】#310(1982/4/9 O.A.)
放送日時:2024年1月16日(火)20:30~、2024年1月20日(土)12:30~
カックラキン大放送!!【西城秀樹出演回】#348(1983/2/4 O.A.)
放送日時:2024年1月23日(火)20:30~、2024年1月27日(土)12:30~
チャンネル:衛星劇場
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