アリスのメンバー・谷村新司堀内孝雄矢沢透のツアー中の自然体な姿が見られるドキュメンタリー「Alice THE MOVIE 美しき絆」

谷村新司、堀内孝雄、矢沢透。日本の音楽史に名を刻むグループ、アリスのメンバー。2023年10月8日に谷村が亡くなり、3人でのアリスはもう見られなくなってしまったが、3人が生み出してきた楽曲、それぞれが作り上げた楽曲など、たくさんの名曲は決して色褪せない。

1971年12月、谷村と堀内は、矢沢が合流することを前提にアリスを結成。1972年3月に初めてのシングルを発表し、同年5月に矢沢が加わり、9月に初めてのアルバムを発表した。11月に「第一回アリス・リサイタル」を開催後ににコンサートの回数がどんどん増えていき、1974年には年間303ステージという驚異的な本数のコンサートを行なっている。1974年の秋から谷村がソロでも作品をリリースし、翌1975年には堀内もソロ作品を発表。矢沢も1978年にソロアルバムをリリースしている。

1976年、谷村、堀内が立て続けに病に倒れ、活動のペースを落とした時期もあったが、グループの勢いはどんどん加速していき、1978年には日本人アーティストで初めて日本武道館公演3デイズを成功させた。

リリース作品で見ると、1975年に「今はもうだれも」、1976年には「帰らざる日々」「遠くで汽笛を聞きながら」とアリスの代表曲となる作品が生まれている。そして1977年10月にリリースした11枚目のシングル「冬の稲妻」で大きくブレークし、1978年12月発売の「チャンピオン」でオリコンのシングルランキングで初の1位を獲得。まさに勢いは右肩上がり。

そんな勢いを感じさせてくれるアリスの活動が見られる記録映画が、2月3日(土)に日本映画専門チャンネルで放送される「Alice THE MOVIE 美しき絆」だ。1979年の夏の全国ツアーの模様と、ツアーの合間のメンバーの素顔が見られるドキュメンタリーとなっている。1979年は「国際児童年」で、ユニセフのイベント「Hand in Hand 100円玉の大行進」にアリスはテーマ曲として「美しき絆-Hand in Hand-」を提供した。社会福祉への貢献も見られた1979年の活動ということで、アリスをより知るために欠かせない映像作品。1981年にアリスが活動を停止したことを考えると、この年は大きなターニングポイントとなっていたと言える。

「Alice THE MOVIE 美しき絆」は、1979年9月15日に開催された神奈川・横浜スタジアムでの公演から始まる。前日、9月14日の午後3時15分からステージやセットなどの設営が始まり、2時間ごとにその様子が綴られている。夜中も作業が行われ、翌朝、さらにお昼前まで行われた。夕方、ファンが会場に集まり、開場時間となり、客席がどんどんと埋まっていく。スタジアムライブがどのように作られ、どのように始まるのか、オープニングのその映像を見るだけでもワクワクする気持ちになっていく。開演時間が近づき、楽屋にいた3人も「行きますか、そろそろ」と言ってステージに向かう。たくさんの観客で埋まっている会場の、客席の間の通路を通って3人がステージへと歩いていく。手を伸ばして3人に触れようとするファンが多数。そしてステージにたどり着き、それぞれのポジションにつくと、「Wild Wind-野生の疾風-」でライブがスタートした。

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放送情報【スカパー!】

Alice THE MOVIE 美しき絆
放送日時:2月3日(土)18:00~ほか
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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