音楽への情熱と音楽で結ばれた寺沢勘太郎一家[寺岡呼人岩沢厚治(ゆず)内田勘太郎(憂歌団)] の巡業の旅、 盛大な拍手と歓声で幕!

撮影=樋口隆宏

3人のセッションに続いては、寺岡のコーナー。寺岡がベースを弾きながら歌うバンド編成のステージだ。バンドのメンバーは、Dr.Kyon(Key)、sugerbeans(Dr)、芳賀義彦(G)という手練れの助っ人三人衆。客席とのコール&レスポンスが楽しい「ウムウム」、ダイナミックなバンドサウンドが炸裂する「パドック」など、寺岡とメンバーとの一体感あふれる演奏によって、会場内に熱気が充満していく。"再会"をテーマとした「馴染みの店」は、"リターンズ"の趣旨と重なるところもあり、寺岡のエモーショナルな歌声と、芳賀のペダルスティールなど、ノスタルジックなテイストのにじむ演奏が深い余韻をもたらした。

続いては義兄弟コーナー。岩沢の歌とアコギとハープ、寺岡の歌とベースでの演奏となり、「ベース寺岡呼人!」と岩沢がうれしそうに何度も紹介しているのが微笑ましかった。「方程式2」「ぼんやり光の城」といったゆずの曲を"義兄弟"で演奏することで、新鮮な魅力も見えてきた。岩沢からのリクエストで、寺岡の「日々平安」も演奏された。ゆずの「灰皿の上から」はバンドも加わっての演奏。どこまでも伸びてゆく岩沢の歌声と広がりのあるバンドの演奏が気持ち良かった。

撮影=樋口隆宏

岩沢のソロコーナーでは「3番線」と「春風」が披露された。「3番線」は、客席のハンドクラップと足踏みのリズムに合わせての歌となり、観客とのセッションが実現。ゆずの「春風」での岩沢はハモリを担当していたが、ここでは主旋律を歌うことで、曲の印象がかなり変わった。岩沢の声の持っている真っ直ぐな強さと内省的な深みとが、「春風」に新風をもたらしていると感じた。

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公演情報

"寺沢勘太郎一家" 巡業の旅 リターンズ
公演日時:2024年1月31日(水)
会場:KT Zepp Yokohama

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