ホロライブ・AZKiが4年7ヶ月振りの現地ワンマンであらためて歌に込める「感謝」と「恩返し」

夜公演が後半に入ると、ここまでのアッパーなムードから一転、しっとりとした曲調の「夜の輪郭」「⻘い夢」を落ち着きのある確かな歌唱力で歌い上げるAZKi。「エントロピー」では、自身のこれまでの歩みを振り返るような筋立てのボイスドラマと併せる形で曲の世界観を表現した。思い出を噛みしめるように「AZKiも歌いながら込み上げてくるものがたくさんあった。泣いちゃう」と語った後、その思いをたっぷりとのせて「without U」「from A to Z」「afterglow」を歌唱。アンコールでは、昼公演に呼応するように「いのち(2024 ver.)」を選曲。最後のアンコール曲として「Creating world」を歌い、夜公演を締めくくった。

ときのそら、星街すいせいらとともにホロライブの"歌姫"の一翼を担うAZKiだが、ここまでの道程は順風満帆なものではなかった。プロジェクトの消滅やホロライブへの移籍といった紆余曲折を経て、2024年にチャンネル登録者数100万人を突破。そうした経緯を踏まえて、AZKiはこのライブ中に思いを吐露している。

「今年はいろんなことがあった。100万人も開拓者のみんながいたおかげで達成できた目標です。このステージに立ててるのも、活動がこうやって続いているのも、開拓者のみんなのおかげです。一度は終わってしまう予定だったAZKiが今ここに存在しています」

ライブの最中にAZKiが何度も口にしていたのは「感謝」と「恩返し」という言葉。感極まって泣きそうになりながら、それでも泣き崩れることなく笑顔で歌いきったのは、彼女なりの「感謝」と「恩返し」だったのかもしれない。

なお、「AZKi Major Debut LiVE『声音(こわいろ)エントロピー』」は、9月11日(水)までアーカイブ配信がおこなわれるほか、9月17日(火)・18日(水)に東京・豊洲PITでの追加公演が決定している。

取材・文=editaholic

カメラマンクレジット=高橋まりな

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ライブ情報

AZKi Major Debut LiVE『声音こわいろエントロピー』
放送日時:9月17、18日(火、水)18:00~
会場:豊洲PIT(東京)
※配信チケットは9月11日(水)20:00まで販売中

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