中でも、ひと際大きな注目と歓声が集まったのはMrs. GREEN APPLE。2024年を象徴するヒット曲「ライラック」が年間で最も優れたミュージックビデオに贈られる「Video of the Year」に輝き、さらに「Best Group Video -Japan-」、「Best Art Direction Video」、「Best Cinematography」とあわせてVMAJ史上初の2年連続4冠を達成した。

トロフィーを手にしたボーカル＆ギターの大森元貴は「ちょっと信じられないです。感謝の気持ちを全身全霊で伝えたいです」と語り、「毎回MVなどは面白いものを作れたらと思っていて。(今後も)素晴らしいと思ってもらえるものを作りたいです」と力強く宣言した。

授賞式の大トリとして「ライラック」のステージが始まると、大歓声の中、緑一色に染まった客席を見渡しながら躍動感たっぷりに盛り上げるメンバー。大森は「MTV～!!」と叫び、安定感ある伸びやかなボーカルで表現力豊かに酔わせる。ギターの若井滉斗、キーボードの藤澤涼架の熱量みなぎる演奏も圧巻。今アワードの"主役"と言える圧倒的存在感と風格を放ち、今後のさらなる飛躍も確信させるパフォーマンスで沸かせた。

■GEMN・中島健人の神対応も...！BE:FIRST、千葉雄喜、TM NETWORKらゲストセレブリティにも大歓声

一方、多彩な"LIVE ACT"の面々以外にも、授賞式には豪華な"ゲストセレブリティ"も出席した。世界への意思を表明した楽曲「Masterplan」で「Best Editing」を受賞したBE:FIRST (SOTA、MANATO、LEO)や、「チーム友達」が「Best Hip Hop Video」を受賞した千葉雄喜の他、GEMN、澤村光彩、TM NETWORKが登壇し、会場はお祝いムードに包まれた。

TVアニメ「【推しの子】」の主題歌「ファタール」で「Best Trending Video」を受賞したGEMNは、「『ファタール』を『【推しの子】』の楽曲として世界に届けることができて嬉しかった」と中島健人が笑顔を見せ、レッドカーペットでは気さくに握手＆サインをする"神対応"ぶりがファンを大いに歓喜させていた。

現在の日本のミュージックシーンにおいて多大な影響を与えた邦楽アーティストに贈られる特別賞「Inspiration Award Japan」を受賞したTM NETWORKは、レジェンドの貫禄を漂わせながら3人がレッドカーペットを歩き、小室哲哉が「こういう賞をいただけて感慨深いです」と感謝の想いをにじませた。

今の音楽シーンを彩るアーティストが一挙に出演した「MTV VMAJ」の模様は、3月30日(日)にMTVにて放送される。年に一度、ここでしか見られない豪華アワードの熱狂をぜひ体感してほしい。

文＝川倉由起子