[ALEXANDROS]が初のスタジアムワンマンライブ！「打率3割？の晴れバンドですから(笑)」

数多くのライブを行い、屈指のライブバンドと呼ばれる存在となった[ALEXANDROS]。そんな彼らが8月16日(木)に千葉・ZOZOマリンスタジアムで初のスタジアムライブ「VIP PARTY 2018」を開催、BSスカパー！で生中継される。チケットは既にソールドアウト。大きなターニングポイントとなるであろう、この公演について、メンバーに話を聞いた。

「VIP PARTY」は、ファンクラブイベントでもなく、通常のライブとも違っていますが、バンドにとって、どういう意味のあるライブなんですか？

川上洋平「最初に始めた時(2012年4月の渋谷CLUB QUATTROと心斎橋Music Club JANUS)は、ただのリリースパーティーだったんです。シングルを発売するから、リリースパーティーっぽくしたいなと思って、『Premium V.I.P. Party』というタイトルでライブを行いました。それが次の年も続いて(2013年7月のZepp DiverCity TOKYO）、ファンにとっても、自分たちにとっても便利な位置付けのライブになって、しかも大切な日になりました。後付けですけど、大事なライブだから『VIP』なのかなって。2014年のEX THEATER ROPPONGIでは、バンドの改名を発表しましたし。」

磯部寛之「それがね。ZOZOマリンスタジアムという大きな会場でできるまでになって」

スタジアムライブは初ですよね？

川上「はい。ワンマンでは初となります。めちゃくちゃ楽しみですね。ZOZOマリンスタジアムは2001年のMr.Childrenのライブ(Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001)を見に行った場所なんです。どしゃ降りだったのが本番直前で雨が止んだ奇跡のライブでした。のちに、自分たちもSUMMER SONICでステージに立たせてもらってるんですけど、今回はワンマンですから。やっとあの時のミスチルと同じようにワンマンができるんだなって思うと感慨深いです」

野外ということで天気も気になりますね。

川上「改名してからは、どっちかっていうと"晴れバンド"かな？スタジアムだけに、野球に例えると打率3割くらい」

磯部「いやいや、低いでしょう(笑)。バッターの打率3割は高いけど、例えるなら勝率とかにして5割以上じゃないと」

川上「(笑)」

磯部「でも、単純に野外のでかい会場でワンマンができるっていうのがうれしいですね。なかなかないことですから。ライブがスタートして、日が傾いてきて、空が暗くなってきたところで照明の具合も変わってきて。フェスとかでも、そういう変化は楽しめますけど、ワンマンですから、それを我々が独占できるというのが楽しみです」

白井眞輝「そんなふうに、野外ならではの利点とかを生かして、セットとか演出とかに仕掛けができればいいなって思いますね。これまでは屋内ばかりだったので。どんなことができるのかな？まぁ、それも当日のお楽しみということで」

庄村聡泰「8月の野外でしょう？衣装をどうするかというのも考えないとね。上半身裸になっても、暑いものは暑いですから(笑)」

セットリストも気になるところですが。

川上「今まさに練っているところです。(※取材は5月下旬)　ヒストリーを辿っていくのもありだし、辿らなくても「こんな曲もあったな。あんな曲もあったな」っていうセットリストもあり。それに加えて、「こんな曲もあったんだ」って思ってもらえるような曲を入れるのもありかな。新たな発見もありつつ、[ALEXANDROS]を知っていくライブになったら面白いんじゃないかなって思います。最終的にはベストアルバム以上のものを持って帰っていただきたいんです。正直、自分たちでも忘れているような曲もあったりするんですけど、それをリアレンジして演奏するというのもライブの醍醐味だなって思うんです」

磯部「セットリストに関しては、洋平がアイデアマンなので、『こういうのどう？』って持ってきて、みんなでそれを見て『出来るのか？』『やってみようぜ！』って楽しみながら決めていくことが多いので、今回もそんな感じだと思います」

この公演はスカパー！で生中継があります。

川上「僕はライブは緊張しないんですけど、生中継っていうのは意識しちゃうんです。もちろん、いい意味ですよ(笑)。生放送の歌番組みたいに緊張はしないと思うんですけど、せっかくの機会ですから、自分たちのライブを見たことがなかったという方にも見てもらいたいですし、そういう方たちに届くようなライブをしたいと思います」

磯部「生中継されますけど、ライブが始まってしまえばいつものライブと同じように演奏するだけですから。いいライブをして、カッコよく撮ってもらえたら、それでいいです(笑)」

文＝田中隆信　撮影＝後藤利江

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