端正なマスクと心を溶かすような歌声を持つ演歌歌手といえば山内惠介だ。身長178cmのスラリとしたイケメンに甘い声でハートを攻められ、多くの女性が彼の虜となっている。紅白歌合戦には2015年から3年連続で出場し、「演歌界の貴公子」との呼び名に恥じない人気と実力を持つ山内。しかしデビューしてしばらくは苦労の時期が続いたという。彼がどんな歌手人生を歩んできたのか、振り返ってみよう。
イケメン演歌ユニットと地元密着型の活動で10年目にブレイク!
山内は1983年に福岡県で生まれた。母親が美空ひばりのファンで、幼い頃からその曲を聞いて育ったという。演歌界に足を踏み入れたのは16歳、高校生の時。地元で開催されたカラオケ大会でスカウトされ、作曲家・水森英夫の門下生となった。水森の元でレッスンを続け、2001年4月にシングルCD「霧情」でデビュー。この時山内はまだ高校生だった。しかしデビューはしたがヒットが出ず、シングルも年に1~3枚しか出ない時期がしばらく続くこととなる。
ブレイクしたのはデビューから約10年後。2008年に「NHK歌謡コンサート」で北川大介、竹島宏らと共演したのをきっかけに、演歌歌手ユニット「イケメン3」を結成。これにより知名度がグンとアップすることに。そして2009年、9枚目のシングル「風蓮湖」がオリコンチャートで50週以上もランクインするロングヒットとなった。この時山内は、歌の舞台となっている北海道でキャンペーンやラジオ出演をはじめ、旅レポーターとしてTVにも出演。そんな努力もあって地元の人々から絶大な支持を獲得し、「風蓮湖」のセールスは10万枚を突破した。北海道で人気を得た山内は、その後も「釧路空港」など北海道を舞台にした歌を歌っている。
今や日本の演歌界を背負う歌手までに成長した山内の魅力は、歌だけではない。苦労の時期を経験しているだけに、何よりもファンへの感謝の気持ちを大切にしている。握手会ではファンと濃く触れ合うことで知られ、「手の届くアイドル演歌歌手」として親しまれているほどだ。
コンサートに舞台にTV出演、活動の幅も拡大中!
山内は近年、積極的に歌の幅、活動の幅を広げ始めている。例えば今年行われたコンサート「山内惠介コンサート2018~ 歌の荒野に孤り立つ ~」は、日々名曲が生み出される反面、埋もれていく曲もある音楽界の状況を荒野に見立て、それに立ち向かうことをテーマとしている。第1部ではJ-POPの名曲を歌い上げ、第2部は演歌満載という濃いコンサートで、山内の歌への想いと、彼自身の音楽性の幅をより広げる内容となっていた。また今年は明治座で初座長を務めた公演を行って話題となり、TVではニュージーランドを巡るオリジナルロケ番組にも出演するなど、今やあらゆる分野で活躍中だ。
そんな山内の魅力を凝縮した「3カ月連続 山内惠介特集」が10月から放送中だ。最終月となる12月は、上で紹介した「山内惠介コンサート2018~ 歌の荒野に孤り立つ ~」が12月2日にテレビ初独占放送される。南野陽子と共演した明治座の公演も放送されるので、これを機会に演歌界の貴公子の魅力をたっぷりと味わってほしい。
文=堀慎二郎
放送情報
山内惠介コンサート2018~ 歌の荒野に孤り立つ ~
放送日時:2018年12月2日(日) 14:00~
明治座 山内惠介初座長公演 第一部「1963年 父の青春 僕はあの日の高校3年生」
放送日時:2018年12月22日(土) 16:00~
明治座 山内惠介初座長公演 第二部「ゴールデン歌謡ショー 惠介のヒットパレード2018」
放送日時:2018年12月2日(日) 16:00~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
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