45周年を迎えたさだまさしが語る「僕のコンサートは"お手渡し"の歌」

2018年夏にリリースした最新アルバムを引っさげ、全国ツアー「さだまさしデビュー45周年記念コンサート『Reborn ~生まれたてのさだまさし~』」を敢行したさだまさし。その中から、11月21日・東京国際フォーラムでの公演が、BSスカパー!で2019年1月12日(土)に放送される。

最新アルバム『Reborn ~生まれたてのさだまさし~』では、ナオト・インティライミとコラボレーションした「パスワード シンドローム」や、池田貴史(レキシ)がプロデュースした「黄金律」も収録されていますね。

「日々生き直していこうという思いから、『Reborn』(生まれ直す)というアルバム・タイトルを思いつきました。それもあって、今回のアルバムでは、僕自身の知らないところを引っ張り出してくれる人と一緒にやりたいと思ったんですよ。ナオトや池田くんと一緒に曲を作り、これまでとは違う血が僕に入ってきたような感じがしました。」

コンサートは「パスワード シンドローム」から始まりますが、なぜこの曲を最初に持ってきたのでしょうか?

「他の曲と違いすぎて、ここしか置く場所がなかったんです(笑)。いきなり『パスワード シンドローム』のエレクトロニックサウンドから始まるので、誰のコンサートかわからない(笑)。でも、オープニングで『こういうのやるんだ』と思わせておいて、すぐに引き戻します。その後さらに昔の曲をやると、もう完全に、さだまさしのコンサートになりますね。」

昔の曲といえば、今回のツアーでは名曲「精霊流し」「秋桜」なども披露してきました。

「新しい曲があるからこそ、次はさだまさし的に振り切ったものをやればいいわけです。その振り幅の広さにはすごいものがあって、コンサートを見に来てくれた同業のミュージシャンは『よくこんなに変化の激しいライブをやっているね』と感心してくれます。」

会場の東京国際フォーラム(ホールA)は、さださんにとってどんな場所ですか?

「最初はキャパが5000人というと手が届かない気がしましたが、ようやく"マイホール"になってきましたね。今回は特に歓声が聞こえてくるんですよ。男のお客さんが興奮して『うおーっ』と叫んだり、女性の『キャーッ』という声も久しぶりに聞きました。そんなふうに僕とバンドメンバーが楽しくてお客さんも楽しいというライブが理想ですね。」

コンサートを続けていくモチベーションをどうキープされているのでしょう?

「コンサートはしんどいですよ。お客さんは、チケット代の倍ぐらいの価値がないと、『また来よう』とは思ってくれません。その価値を誰が判断するかというと、自分しかいないわけで、『このへんでよかろう』と妥協するようなライブだけはやりたくないですね。もちろん僕のコンサートはアリーナでもドームでもない、あくまで(客席と近い距離で歌う)"お手渡し"の歌。今回の放送でも、きっとその"お手渡し感"は伝わるんじゃないかと思います。」

文=小田慶子 撮影=伊原正浩

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放送情報

さだまさし 45 周年記念コンサート Reborn~生まれたてのさだまさし~
放送日時:2019年1月12日(土)21:00~
チャンネル:BS スカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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