「週刊少年ジャンプ」にて1997年から連載を開始した桂正和による、伝説的な青春恋愛漫画が原作の実写ドラマ「I"s(アイズ)」。3月8日から第6話が放送され、ついに待望の後半戦がスタート。そんなタイミングで、主演・一貴役の岡山天音と、エンディングテーマ「Coffee」の作詞・作曲も担当したMrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)のボーカル&ギター、大森元貴の対談が実現!2017年公開の映画『ポエトリーエンジェル』以来、二度目の共演となるふたりに話を聞いた。
――大森さんにドラマのエンディングテーマとして「Coffee」の起用が決まった際の経緯とご感想をお伺いしたく思います。
大森元貴「まず、スタッフから起用のお話を聞きまして、楽曲が収録されたアルバム『ENSEMBLE』のリリースは2018年の4月だったので、まさか過去に生まれた曲が、新たに別の作品の一部になれるというのは、すごくうれしかったですね。その後、ドラマの第1話を拝見して『Coffee』という曲を、また新しい表情で聞くことができたので、すごく感謝しています」
――もともと4分39秒だった楽曲を、エンディング映像に合わせた1分13秒に短縮し、かつ使用されている楽器をピアノだけにするなど、大胆なアレンジを行われていますが、その際にご苦労などがありましたか?
大森「僕たちMrs. GREEN APPLEは5人編成のバンドなんですけれども、今回のドラマバージョンではボーカルとキーボードだけになるっていうのは、おもしろいなあと思って(笑)。でも、短くすることには全然苦労したこととかはなくて、思い切って『I"s』という作品に寄り添う+『Coffee』の新しい表情というところで、まったく原曲と違うかたちでいいんじゃないか、というのはすごくナチュラルに思いましたね」
――岡山さんは、はじめてドラマバージョンの「Coffee」をお聞きになった際のご感想はいかがでしたか?
岡山天音「はじめて聞いたのは、視聴者の皆さんと同じように、ドラマ本編の後に流れてくるタイミングで聞いたんですけれど、ドラマの余韻の幅がすごく倍増されているというか。『Coffee』という楽曲で『I"s』というドラマをとってもとっても底上げしていただいているという感覚になりました」
――「Coffee」には「君を好きだと言うには 君を知らなすぎるから」という、まさに一貴とヒロイン・伊織の関係を言い当てているような歌詞が登場しますよね。
岡山「そうなんですよね。僕もそのフレーズが一番印象に残っています。メロディももちろんですが、歌詞も本当にぴったりな楽曲だなって思いましたね。でも、あとから『Coffee』が、ドラマのために書き下ろされた曲じゃなかったと聞いてびっくりしました。雰囲気や歌詞の内容が、めちゃめちゃマッチしていますよね」
――岡山さんから大森さんにドラマ「I"s」のここが見どころ!というポイントをお伝えしていただけますか?
大森「わー、ぜいたく!」
岡山「『I"s』は、やっぱり原作はマンガなので、どこか飛躍した表現がされている部分もあるんですけど、物語の根本はとても普遍的で。人それぞれが持っているいろんな要素や側面の中でも、美しい部分を抽出して描いた作品だと思うので、仕事に疲れた時に観ていただきたいですね」
大森「今、いいタイミングですね(笑)」
岡山「まさかの今(笑)!」
――最後に、ドラマ後半戦をご覧になる視聴者の皆さんへメッセージをお願いいたします。
岡山「後半戦では、最終回に向けてドラマの雰囲気がガラッと変わる場面があるので、今まで以上に登場人物に感情移入して観ていただけるんじゃないかなと思います。全13話と話数もボリュームがあり、これからさらに『I"s』の世界観が突き刺さってくると思います。泉と藍子という2人の新たなヒロインも登場するので、楽しみにしていただきたいですね」
大森「『Coffee』という楽曲が選ばれた理由が、いち視聴者として、そして作り手としての目線で第1話を観ただけでも『なるほどな』と思えるような楽曲になっていたと感じました。歌詞ひとつひとつも、約1分という短いドラマバージョンになった意味もあると思います。ドラマの最後に、そういった部分に耳を傾けていただけるとうれしいですね。僕もこれからドラマを追いかけて視聴しますので、皆さんと一緒に楽しんでいけたらな、と思います」
文=中村実香 撮影=後藤利江
放送情報
連続ドラマ「I"s(アイズ)」
放送日時:2019年3月29日(金)21:00~ #9
※毎週(金)21:00~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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