4月11日、杉並区・杉並公会堂で「第二十回 長良グループ 夜桜演歌まつり 〜熱唱 春の祭典スペシャル〜 都内23区・23年をかけて......」が開催された。サブタイトルにあるように都内23区を23年かけて回るというイベントで、2000年に北区(赤羽会館)から始まり、20回目となる今年は杉並区での開催となった。出演者は、山川豊、藤野とし恵、田川寿美、水森かおり、氷川きよし、椎名佐千子、岩佐美咲、ヒカルとヤマトによる"はやぶさ"、辰巳ゆうと。
■最後まで、このメンバーで一緒に23区を回りたい
司会の西寄ひがしの呼び込みで全員がステージに登場し、「東京ブギウギ」でスタート。デビュー20周年で、第1回から出演している氷川は「まさにデビューと共にですよ。山川先輩の『夜桜』という作品があったからこそ、このイベントが出来たんですよね。今日もお世話になります」と感謝の気持ちを山川に伝え、山川は「皆様方のおかげで20回目を迎えることができました。寂しいですね、あと3回ですから。でも最後まで、このメンバーで一緒に23区を回りたいなと思います。今日も最後までごゆっくりと楽しんでいただきたいと思います」と観客に思いを伝えた。
前半は、水森かおりの「鳥取砂丘」、山川の「アメリカ橋」、氷川の「きよしのズンドコ節」など、出演者がそれぞれの代表曲を披露。感情が込められた歌声、艶やかな衣装などで会場も大いに盛り上がりを見せた。
■スペシャルゲスト山本リンダの「狙いうち」で会場がさらにホットに!
中盤のスペシャルゲストのコーナーではグッチ裕三と山本リンダが登場。3年ぶりの出演となったグッチは洋楽カバー「君の瞳に恋してる」(オリジナルはボーイズタウンギャング)、芸能活動40周年を記念して昨年10月にリリースしたシングル曲「最後のプロポーズ」を聴かせた。「最後のプロポーズ」は愛妻家でも知られる三宅裕司が作詞を手がけた熟年夫婦のラブソングで、観客も歌に込められた温かいメッセージに耳を傾けていた。
2組目のゲストも同じく3年ぶりとなる山本リンダ。キラキラとした華やかな印象で代表曲の「狙いうち」、そして「狂わせたいの」「燃えつきそう」「どうにもとまらない」をメドレー形式で歌い、会場をさらに熱くさせた。
■全23公演を終えたら「東京ドーム」?
後半は、辰巳が「おとこの純情」、氷川が「大丈夫」、山川が「今日という日に感謝して」など、出演者が衣装を着替え、それぞれの最新曲を披露した。途中、「23区を桜の時期に回って、歌で何か地域のためにお役立てできれば」という趣旨で始まったイベントということで、今回は杉並区への寄付金贈呈式と杉並区からの感謝状の授与が行われた。そして最後はこのイベントのメインテーマでもある山川の「夜桜」をゲストも含めた全員で歌ってフィナーレを迎えた。
終演後の会見で山川が「あと3回で終わると思うと寂しい気持ちがあります。(23回を終えた後に)"皆様へのおかげ"ということもあるので、大きな会場でもう一回やるのもありですね」と感謝祭的なイベントに前向きな気持ちを伝えると、氷川が「東京ドームはどうですか?」と提案。今回が平成最後の「夜桜演歌まつり」となり、来年は新しい元号"令和"での開催となる。最後は氷川が「すごく楽しみですね。皆様がすごくハッピーな時代を過ごしてくださることを願って、歌でメッセージを届けていきたいと思います」というメッセージで締めくくった。
この公演の模様は5月1日(水)18:00〜歌謡ポップスチャンネルで放送されることが決定している。
文=田中隆信
放送情報
第二十回 長良グループ・夜桜演歌まつり
放送日時:2019年5月1日(水)18:00~
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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