今年8月にリリースした配信限定ミニアルバム『金色BITTER』を携え、全国ホールツアーを開催したウカスカジー 。
■サッカーの様々な場面を盛り上げてきたウカスカジー
ウカスカジーとは、音楽とサッカーをこよなく愛するMr.Childrenの桜井和寿とGAKU-MCの2人によるユニット。このユニット名は、2人の名前の頭文字"SAKU"と"GAKU"を繋げて逆さから読んだものなのだそう。
もともとサッカーで親交があった2人が音楽とフットボールを通して様々なコミュニケーションをクリエイトするために2013年より始動。それと同時期に立ち上がったMIFA(音楽とフットボールを通じ様々なコミュニケーションを創造する団体)に所属し、MIFA CUPのステージに立ったり、サッカー日本代表公式応援ソング「勝利の笑みを 君と」(2014年)をリリースしたりと、音楽をツールにサッカーの様々な場面を盛り上げてきた。
そして、ウカスカジーのもう一つの面として語るに欠かせないものと言えるのが"ap bank fes"だろう。ウカスカジー結成前の2006年、ap bank fesのステージで2人は共同名義で制作した「手を出すな!」を披露した。開催地のつま恋の青空に、2人がポーンと蹴り上げたサッカーボールが弧を描き、ステージと観客とを繋いだシーンが今でも印象に残っている。環境問題をテーマにスタートしたこのフェスは、2011年の東日本大震災を機に復興支援にも力を入れてきた。もともと環境問題に関心が高く復興活動にも従事していたGAKU-MCは、キャンドルのアカリでライブを行なう復興音楽イベント"アカリトライブ"を主催。そのステージにもウカスカジーは、これまでに2度参加している。
■前進する人に手を差し伸べてくれる音楽
前述の全国ホールツアーのファイナル公演の会場、豊洲PITもまた、復興支援のために開設されたステージ。いわば彼らの思いが重なるホームのような場所だ。ウカスカジーの音楽は、頑張る人を鼓舞してくれる。前を向いて進む人に手を差し伸べてくれる。時に後ろを向いてしまっても、 "私たちはチームメイトだ" (「We are not afraid」)と寄り添ってくれるのだ。
11月2日に終わったばかりの「ラグビーワールドカップ2019」での興奮を、覚えている人も多いだろう。スポーツ観戦で得るあの高揚感、恍惚感は、ライブ体験で得るものととても似ている。それがサッカーと音楽を繋ぐウカスカジーのステージならばなおのこと。GAKU-MCの小気味好いラップと、力強く伸びる桜井の歌声。2人のツインボーカルが生み出す高揚感、そしてコーラス・アミーゴたち(会場にいるファン)による大合唱の一体感。以前見たステージと観客とを繋いだあのサッカーボールのように、"HAPPY"を蹴り込むウカスカジーのステージをぜひ体感してほしい。
文=大窪由香
放送情報
ウカスカジーTOUR 2019 WE ARE NOT AFRAID!!
放送日程:2019年11月30日(土)19:00~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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