令和の主役になるべく、Novelbrightが掲げる開幕宣言！

大阪発のロックバンド、Novelbright。2013年に、ボーカルの竹中雄大が中心となって結成し、何度かのメンバーチェンジを経て、2019年1月に竹中、沖聡次郎(ギター)、山田海斗(ギター)、圭吾(ベース)、ねぎ(ドラム)の現体制となった。彼らが注目されるきっかけとなったのが2019年7月に開催した「どチクショー路上ライブTOUR」。TwitterなどのSNSを通してNovelbrightのことが広がり、大きな話題となっていった。

路上でのライブは、その音楽や演奏などのパフォーマンスで、"足を止めて聴いてもらう"という高いハードルがあるが、感情豊かなボーカルと彼らの高い演奏力がそれを可能にした。ただ、それだけではなかなか広く知らしめることは容易ではない。彼らの音楽、そしてバンドとしての魅力をより拡散するのに活用されたのはSNSだった。Twitterはもちろん、TikTokを積極的に利用。特にTikTokは、2019年5月頃に活用し始め、先に触れたように、その直後の路上ツアーで話題になったことを考えると、SNSが爆発的な拡散力を生んだと言えるだろう。メンバー自らが発した言葉になるが、これが「令和の売れ方」ということになる。

2019年は7月に『AcoBright1』を、9月にミニアルバム『「EN.」』をリリース。2020年5月には初の全国流通盤となるフルアルバム『WONDERLAND』もリリースした。話題が全国にまで広がっていく中、2020年8月17日に大阪城ホールで開催された配信ライブ「バーチャルブライト SPECIAL at 大阪城ホール〜バンド史上最強の発表あります無料です〜」にて、同日配信の新曲「Sunny drop」でユニバーサルミュージックからメジャーデビューすること、そして2021年7月に大阪城ホールで初のアリーナワンマンライブを行うことを発表。さらに同年10月からのクールで放送され、話題となったドラマ「共演NG」の主題歌に起用された「あなたを求めただけなのに」でも新たな層に彼らの音楽が伝わることとなった。コロナ禍の中、ライブなどの活動は多くできなかったが、SNSやテレビなどを通じて彼らの音楽が浸透し、12月30日に「第62回日本レコード大賞」で新人賞を受賞するなど大活躍を見せた。

2021年、Novelbrightの勢いはますます加速していく。昨年行う予定だったライブツアー「REMEMBER THE BRIGHT TOUR 〜2020年総まとめしちゃいまSHOW〜」が、延期で振替になった公演を含めて今年1月から3月にかけて開催。4月28日には待望のメジャー1stアルバム『開幕宣言』をリリースした。メジャーデビュー曲「Sunny drop」、ドラマ「共演NG」主題歌「あなたを求めただけなのに」、昨年12月に発表したバラード「ツキミソウ」、「めざましどようび」の新テーマソングとなった「ハミングバード」など、13曲を収録。初回盤には、メジャーデビューを発表した昨年夏の大阪城ホールでの配信ライブの映像とドキュメンタリー映像を収録したDVDが付属されている。そして、アルバムを引っ提げてのツアー「〜新章・開幕宣言〜Major 1st Full Albun『開幕宣言』Release Tour」が5月からスタートし、ファイナルは「大阪城公園で交わした約束『2年以内にあっちで会いましょう』を実現するワンマンat 大阪城ホール」と題して7月11日に大阪城ホールで行われる。

『開幕宣言』というアルバムタイトル、そしてツアータイトルからは、「Novelbrightの大躍進はこれから！」という意志を感じ取ることができる。アルバムのジャケットに描かれているイラストは遊園地のエントランスで、遊園地のようなエンターテインメント性を持ったNovelbrightの音楽を楽しんでもらいたいという思いが込められており、その奥に描かれている円形ドームの建物は"遠くない未来でドーム公演を実現したい"という決意の表れだそうだ。

今まさに次へと大きく一歩踏み出す時。そんなますます目が離せなくなったNovelbrightのライブパフォーマンスを堪能することができるのが、『MTV LIVE: Novelbright「EN. -アンピリオド-」RELEASE ONEMAN TOUR』だ。昨年2月6日に東京・渋谷クラブクアトロで行ったライブの模様がMTVにて放送される。現場でライブを観ることがなかなか難しい状況である昨今、この機会に令和の主役となり得る彼らの心震えるパフォーマンスをぜひ目撃してほしい。

文＝田中隆信

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