BABYMETALの10年の集大成！「聖地」で行った挑戦と圧巻のパフォーマンス

メタルというジャンルに対する既成概念を大きく変化させたBABYMETAL。レッド・ホット・チリ・ペッパーズやメタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズといった超ビッグネームの前座や海外フェスのヘッドライナーなど、デビューからおよそ10年の活動の中で、信じられないような大舞台を数多く経験してきた。

毎年のようにワールドツアーを行い、海外を中心とした活動を続けてきた彼女たちだが、今年は1月から4月にかけて東京・日本武道館でワンマン10公演を行う「10 BABYMETAL BUDOKAN」を展開。その中から1月、2月に行なわれた「DOOMSDAY ‒ I～VI」の公演を中心に、選りすぐりの楽曲で構成された「10 BABYMETAL BUDOKAN ～LEGEND～」が、6月26日(土)にWOWOWプライムにて放送される。

メタルの復興を意味する"METAL RESISTANCE"のコンセプトをメジャーデビュー以来掲げて活動してきた彼女たちにとって、"METAL RESISTANCE最終章"を謳った今回のライブはこれまでの集大成。その舞台に選ばれた日本武道館は、2014年の3月に女性アーティスト史上最年少記録を樹立した思い出深い聖地でもある。日本武道館でのワンマンライブは、記録を樹立したライブ以来、実に約7年ぶりとなった。

待望の国内有観客ライブはコロナ禍の様々な制限のため有観客はスタンド席のみだったが、そんな状況を逆手にとり、アリーナには360度どこからでも楽しめる上下可動式の八角形のステージを設置。ステージの形に加え、火による演出も取り入れるなど、"魔術の儀式"を思わせるような神秘的な雰囲気の中、BABYMETALはパフォーマンスを披露した。

今回の「10 BABYMETAL BUDOKAN」では、公演毎に違いはあるものの、主に昨年の12月に発売されたベストアルバム『10 BABYMETAL YEARS』の収録曲を中心にセットリストが組まれており、新旧の代表曲で様々な顔が楽しめる。

彼女たちの歩みの第1歩となったデビュー曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」では、かわいらしい歌声とフレッシュなダンスを披露。「ギミチョコ！！」では、キュートな魅力を存分に振りまくと同時に、360度ステージに合わせて途中で向きを変え、一糸乱れぬフォーメーションダンスを披露するなど、世界を制した実力の高さを確かに見せていった。

また、メジャーデビュー曲の「イジメ、ダメ、ゼッタイ」では、疾走感のある曲調に合わせてSU-METALが激しくシャウトし、MOAMETALはステージを駆けるなど、アグレッシブなパフォーマンスでライブに勢いを与えたかと思えば、「Distortion」や「Road of Resistance」などヘヴィさが前面に押し出された楽曲では勇ましくパワフルな一面ものぞかせる。

さらに「THE ONE」ではアンセミックで壮大なサウンドにのせて、思わず聞き入ってしまうような伸びやかでエモーショナルな歌声を響かせるなど、10年で培われた抜群のライブ力を発揮。様々な制約が課されたライブでありながらも、会場を熱狂の坩堝へと誘った。

なおWOWOWプライムでは、3月、4月に行われた公演を中心に構成された「10 BABYMETAL BUDOKAN ～MYTH～」も7月25日(日)に放送。"METAL RESISTANCE"に終止符を打った彼女たちが進む次なるステップも気になるところだが、今後の動向をチェックする上でも見逃せないライブとなっている。

文＝HOMINIS編集部

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