OLDCODEX初の横アリで「飛び跳ねな！騒ぎまくれ！」

2009年に結成されたOLDCODEXは、ボーカルのTa_2とペインターのYORKE.という異色の組み合わせのバンド。ラウドでヘヴィなサウンドとTa_2の鬼気迫るシャウト、そしてペイントが融合する独自の世界観を持ち、多くのファンに支持されている。そんな彼らが2月8日、神奈川・横浜アリーナでライブを開催。今回は「OLDCODEX Arena Tour 2018"we're Here!"」と題したライブで、1月13日に兵庫・ワールド記念ホールとこの日の横浜アリーナの２公演が行われた。昨年9月から12月まで12都市15公演のツアー「OLDCODEX Tour 2017 "they go, Where?"」を行ってきたが、その延長線上にあるツアーだと言える。もちろん初のアリーナツアーということで会場もライブの内容もスケールアップ。

開演時間となり、SEが流れてライブがスタート。「problem」「Where'd They Go?」「Faith In Me」を畳み掛け、会場を一気に熱くさせた。「来たぞ、神奈川！」とTa_2がオーディエンスを煽り、「Seek your turn」へ。お馴染みの楽曲でさらに盛り上げ、「飛び跳ねな！騒ぎまくれ！」と煽り、「#4」ではファンも一斉にジャンプ。

「ヤベェ、めっちゃ楽しい！俺たちにとって初めての横浜アリーナです。仕事とかいっぱいある時期に、中にはサボって来てくれているヤツもいると思うけど、そのハートが届いている気がするよ。マジありがとうな。俺たちは絵描きがいるバンドなので、色眼鏡で見られることもあるから、片意地はって、肩で風切って、背伸びして人前に出ることもある。フェスで『意味わかんねえな』って言うヤツがいたけど、ワンマンライブじゃなきゃ見られない景色があるからな。なんでうちに絵描きがいるかってことをよく教えてやる。俺らにしかできない、そんな武器を見せてやるぜ！」とTa_2が思いを告げ、切なさを感じさせる「loose my breath」や壮大なスケールの「Outsomnia」など、序盤とは違った深みのある一面を見せてくれた。

「A Black Toy」では会場の雰囲気が一転。まるでクラブのようになり、巨大キャンバスが登場し、YORKE.が筆を走らせる。最後には炎の中から「OLDCODEX」の文字が浮かび上がるという演出に会場が大いに盛り上がった。

バンドメンバーを紹介した後、「お集まりいただいて本当にありがとうございます。今日は最後まで一緒に遊びましょう！みんなの顔を見ると胸がいっぱいになっちゃうし、すげえいい景色。だけど、みんなにはその何倍もこっち（ステージ）の景色が最高だったって言わせたい。横浜アリーナ、かかってこい！」（YORKE.）、「日常の中でいろんなことを感じたりするじゃん。喜怒哀楽あるだろうし、溜め込んでいるものとか、人に言えないこととか、胸の中に押し込んでいるものもあると思うけど、今日は思い切り出していいからさ。拳を振り上げて誰かを一発殴ってやりたいと思っているヤツもたくさんいると思うんだよ。誰かを殴っちゃいけないけど、拳を振り上げるのを俺は許してやるから。死ぬほど大暴れして、全部出し切って、『今日、ライブに来てよかったな！』『このチケット、めっちゃ思い出になったわ』って言わせてやる！」（Ta_2）とそれぞれが思いを叫び、「もう休憩は十分だよな」と後半に突入。「reel」「Deal with」などをノンストップで聴かせ、ファンも拳を振り上げるなど、それぞれのスタイルでライブを楽しんでいる様子が伺えた。

「ダセエかも知んねえよ、安っぽいかも知んねえよ、関係ねえ。俺たち、それしかできないからさぁ。それしかお前らに突き刺すことができないかもしれないけど、それでも成長を続けていく」と、TVアニメ「Butlers〜千年百年物語〜」のオープニング主題歌「Growth Arrow」を披露。タイトル通り、前に進み、成長していくポジティブなナンバーが会場に響いていく。

「お前ら本当に楽しむ天才だなって思うんだよ。いろんなことがあって、二人で『どうしよう』ってなったけど、二人で一回完結させたいと思ってこの曲を作りました。最初はちょっと悲しい思いで作り始めたこの曲も、いつの間にか、今日ここに来ているヤツら、今日ここに来られなかったヤツら、まだ俺を知らないヤツら、離れて行ったヤツら、そんなヤツらに支えられて、この曲はとてもいい曲になったなって俺は思っている。"we're here"。俺たち、ここにいるよ。また一年、歩いて行こうと思います。今日はどうもありがとうございました」と熱いメッセージを投げかけ、最新アルバムを締めくくる曲「Million from Codex」を歌い、本編が終了。

「OCD！」コールが鳴り響き、メンバーが再びステージに戻って来た。アンコールは「Julio」で始まり、「イヤモニ（インイヤーモニター）付けてるのがもったいないくらい、お前らの声がすごい！」と、大歓声の中「Eyes in chase」「smiling」を披露し、ライブの幕は下ろされた。

このライブの模様は、TBSチャンネル1で4月25日（水）にTV初放送。４月7日公開の劇場版『SERVAMP -サーヴァンプ-』-Alice in the Garden-の主題歌にも新曲「One Side」が起用されるなど、快進撃が続くOLDCODEX。彼らの最新ライブは必見だ。

撮影＝達川範一、MASA　文＝田中隆信

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