中国の名優ウォレス・チョンが体現する尊い「夫婦愛」...年の離れた新妻への思いやりに満ちたスキンシップ

「恋心は玉の如き」
「恋心は玉の如き」

(C)Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

寡黙な徐令宜を演じるのは、「マイ・サンシャイン~何以笙蕭默~」(2015年)で注目を集め、「孤高の花~General&I~」(2017年)で人気を不動のものとしたウォレス・チョン。撮影当時40代半ばの落ち着いた物腰が、女性には奥手だが誠実で懐深い将軍・徐令宜にぴったりだ。

正室だった十一娘の姉が亡くなった時には、ろくに悼みもせず勢力争いに明け暮れる側室たちの姿にうんざり。だからこそ、ほかの女性たちのように見栄の張り合いや足の引っ張り合いに興味を持たない聡明な十一娘に関心を持つようになる。素っ気ない言動の端々に見え隠れする優しさは、徐令宜にとってようやく訪れた"初恋"。そう思うと、不器用な徐令宜の言動がグッとチャーミングに見えてくる。

「恋心は玉の如き」
「恋心は玉の如き」

(C)Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

だが、まだ年若い十一娘の心の準備がなかなか整わない。夜を共にするシーンもたびたび登場するのだが、ぎこちなく触れようとする徐令宜に対し、水が飲みたい、本を読みたいと理由をつけて、触れさせようとしない十一娘がもどかしい。

「恋心は玉の如き」
「恋心は玉の如き」

(C)Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

そんな2人が話数をかけて、少しずつ、だが確実に思いを通わせ合っていく。その丁寧な心理描写こそが、夫婦ドラマとして今作が秀逸である一番のポイントだ。

名家の当主として威厳ある態度を見せなければいけない徐令宜が「こんな気持ちは感じたことがない...」と心ざわめかせれば、あからさまに徐令宜を避けていた十一娘も、徐令宜の思いやりに触れて表情が柔らかくなっていく。十一娘が「あなたに嫁げて幸せです」と体を寄せ、徐令宜が「そなたの喜びは私の喜びだ」と指を絡ませるシーンは、2人が積み上げた夫婦愛の尊さにじんわりと心温まる名場面だ。

この記事の全ての画像を見る

放送情報

恋心は玉の如き
放送日時:2023年4月24日(月)7:30~
※毎週(月)~(金)7:30~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物