パク・ソジュンがかわいがる弟分、ぺ・ヒョンソンに注目｜ノムチョア！韓国エンタメ

■世間知らずなピュア系御曹司役が大ハマり。

真っ白なつるつる肌と、上品ないで立ちが印象的なぺ・ヒョンソンさん。"3秒パク・ボゴム"と呼ばれたり、キム・ムヨルさんなど、韓国のイケメン俳優たちに似ているということでも話題の若手俳優さんです。

事務所の先輩パク・ソジュンさんの主演作『キム秘書はいったい、なぜ？』の脇役でデビュー。その後、『恋愛プレイリスト』(シーズン3＆4)、『偶然見つけたハル』など青春ドラマに出演し、『私たちのブルース』の彼女を妊娠させてしまった高校生ヒョン役で注目を浴びました。愛を信じていて、10代での妊娠に不安がる彼女に何もできないもどかしさから涙するヒョン。寡黙だけど思慮深くて頼れる男子を、素敵に演じました。

先輩のパク・ソジュンさんの作品に出るだけでなく、プライベートでも弟のようにかわいがられているそうで、SNSでは仲良しショットを公開。プライベートでも、演技のアドバイスをもらっているんだそうです。

ぺ・ヒョンソンさんが出演するのが、『ガウス電子（原題）』です。"お荷物部署"マーケティング3部の日常と恋を描くコメディドラマで、ヒョンソンさんは、マーケティング3部に配属された新入社員マタン役を演じています。マタンは、実は財閥2世。"庶民生活を体験したい！"と思いつきコネ入社したれっきとしたお坊ちゃんです。髪の毛は角のように一か所だけツンと飛び跳ねていたり、言動が世間知らずすぎたりと、ツッコミどころの宝庫ですが、憎めないとてもかわいい(後輩にいたら面倒くさいけど)キャラクターです。劇中にはマタンの "庶民生活体験"が描かれるのですが、これがとにかく新鮮。自家用ジェットで通勤し、パラシュートで会社入口に降り立ったり(韓国ではコネ入社を"落下傘"と言います)、マイクムスジョ(金のスプーン＆箸)を持ち歩いたり(韓国ではお金持ちの子どもをクムスジョと言います)、庶民のおかずやスティックコーヒーのおいしさに感動し、会食文化に感心したり。通勤する庶民たちで大混雑するバスをしり目に、マタン専用バスで通勤し「バス通勤した」と誇らしげにしてみたり。ちょっぴりずれた庶民生活は爆笑の連続。会社員生活を通じてたくさんの刺激を受けるマタンの成長は、ドラマの見どころの一つです。

ともすると、ただのいけ好かないお坊ちゃんに見えそうな役ですが、全く嫌みに見えないのは、ぺ・ヒョンソンさんの童顔と演技のおかげです。例えば、スティックコーヒーのおいしさに感動する場面では、先輩が入れたコーヒーをおいしさのあまり勝手におかわりとして飲むのですが、堂々としすぎていて、誰も注意をしません。さらに目を大きく見開いて幸せそうな表情を見せるので、許してしまいたくなるのです。バスの降車ボタンに興奮し、目をキラキラさせて何度も押してしまう姿も、小学生のようでかわいすぎ。手つき、話し方、キャラクターまで計算された嫌みにならない演技で、"ピュアな世間知らず"という新たなジャンルを確立しました。マタンの好演を機に、お金持ちの坊ちゃん役のオファーが増えるかも。ぺ・ヒョンソンさんの好演をぜひチェックしてくださいね。

取材・文＝酒井美絵子

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