そんなテギョンが「グランメゾン・パリ」で演じるのは、パリで自分の店を持てるほどの腕前を見込まれ、尾花に引き抜かれた韓国系カナダ人パティシエのリック・ユアン。異国の地で認めてもらうことの難しさを知っているからこそ、三つ星を目指すことに強い思い入れを持つ熱い男だ。
料理に対する情熱とプロ意識ゆえに尾花ともたびたび衝突しながらも、共に切磋琢磨していく物語のキーマンであり、テギョンは日本語と韓国語に加え、フランス語も巧みに操り、才気煥発な人物像を表現。
また、ぶつかり合いながらも互いへの理解を深めていく尾花との関係性も木村とのケミストリーで作り上げている。鬼気迫る形相で「パティシエは俺だ」と激昂する姿から、信頼がにじみ出た精悍な顔つきまで、堂々とした演技で木村と渡り合っている。
今回の撮影について「いろんな国から集まった俳優、スタッフと一緒に作品を作っていく中で、夢を目指すことは国を超えても同じことだなと感じました」と語ったように、役柄とリンクするような経験をしたからこその真実味のある演技を披露しているテギョン。
磯村勇斗とW主演を務めたNetflixシリーズ「ソウルメイト」も控えるなど、今後さらに日本での注目度が高まるはず。国を越えて活躍する確かな演技力を「グランメゾン・パリ」でじっくりと堪能したい。
文=HOMINIS編集部
映画情報
映画「グランメゾン・パリ」
全国東宝系にて公開中
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