チャウヌやキム・ヨンデら若手も躍進！韓国地上波3局MBC・KBS・SBSの「2024年演技大賞」の選出作品に見る、今年の韓流ドラマの特徴は？

一方、"顔の天才"チャウヌの大胆イメチェンで話題を呼んだのが「ワンダフルワールド」。自動車解体場で働く青年役で、鍛え上げた筋肉をタンクトップからむき出しにする姿に視線が集中。主演のイ・ジェフンと相棒役イ・ドンフィのブロマンスが支持を集めた「捜査班長1958」は、視聴者の投票で決まるベストカップル賞にも男女ペアに交じってノミネートされており、こちらも受賞の期待大だ。

注目は、元ミスコリアの美人女優イ・ハニ。SBSでも「熱血司祭2」での活躍が光った彼女だが、MBCではアクション時代劇「夜に咲く花」に主演し、「赤い袖先」超えの視聴率18.4％をマーク。10月に開催された「第15回コリアドラマアワード」でも大賞に輝くなど今年の顔と言っていい活躍ぶりで、初の大賞獲得への期待が高まっている。

■2024 KBS演技大賞

キム・ハヌル＆ヨン・ウジンの美しいキスシーンが話題になった"月火ドラマ"「胸ぐらを一回つかまれましょう」、視聴率ランキング1位常連のキム・ジョンヒョン＆クム・セロク主演の"週末ドラマ"「タリミファミリー」、"日日(イルイル)ドラマクイーン"のパク・ハナが新進スター、パク・サンナムと組んだ「結婚しよう、メンコンア！」など、今年も多彩な放送枠からヒットドラマが続々と誕生し、ベストカップル賞の行方も注目を集めるKBS。

行定勲監督が韓国ドラマを初演出したことでも話題のミステリー「完璧な家族」では、「損するのは嫌だから」で人気を爆発させたキム・ヨンデが"完璧な息子"の心の闇を表現し、陰のある二面性で視聴者を惹きつけた。一方、「紳士とお嬢さん」で2021年の「KBS演技大賞」大賞を受賞した実力派チ・ヒョヌは、「美女と純情男」でくせっ毛の純情男をチャーミングに演じ、癒やし系俳優の本領を発揮。2度目の大賞受賞も射程圏内だ。

■2024 SBS演技大賞

2023年は「復讐代行人2～模範タクシー」のシン・ジェハや、「浪漫ドクター キム・サブ3」のアン・ヒョソプ、イ・ソンギョンら"トルダムズ"メンバーによる祝賀ステージが喝采を浴びたSBS。

今年は、15kg減量して麻薬中毒者を熱演した「コネクション」のチソン、「7人の脱出season2ーリベンジー」での振り切った悪女役が話題となったファン・ジョンウム、大ヒットドラマの続編「熱血司祭2」でクセ者の司祭を嬉々として演じたキム・ナムギル、法廷ドラマ「グッド・パートナー～離婚のお悩み解決します」でクールな女弁護士を好演したチャン・ナラ、世間知らずの財閥3世刑事という個性派キャラで初選出された「財閥×刑事」のアン・ボヒョン。そして子役時代から活躍を続けるパク・シネが、従来の儚げなイメージを打ち破るダークヒロインを怪演し、キム・ジェヨンとの美しすぎるキスシーンも反響を呼んだ「悪魔なカノジョは裁判官」の6作品が大賞にノミネート。

いずれも劣らぬ熱演が光った6作品で、栄光の大賞を初受賞したのは「グッド・パートナー」のチャン・ナラ。2019年に放送されたSBSドラマ「VIP」の撮影監督と結婚した彼女は、壇上で夫への感謝と愛を涙ながらに語るなど、感動の受賞スピーチも。他にも、キム・ナムギルやアン・ボヒョンが最優秀演技賞に輝く一方で、パク・シネはディレクターズ・アワーズの他、相手役キム・ジェヨンと共に、人気のバロメーターともいえるベストカップル賞を獲得。彼女も2021年に結婚した俳優チェ・テジュンへの感謝を語るなど、受賞者による熱のこもったスピーチが栄えあるアワードに花を添えていた。

文＝酒寄美智子

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