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思えばアン・ハサウェイは劇中での変化で魅せてきたかもしれない。彼女の代表作である「プラダを着た悪魔」では鬼編集長のアシスタントとしてたくましく成長していく姿を熱演。頼もしい右腕となった彼女に憧れ、ニューヨークに恋い焦がれた人は多いのではないだろうか。
ロバート・デ・ニーロと共演した「マイ・インターン」にしても、部下となった70歳の男性との交流を経て、考えを変えていくやり手の女社長を表現。立場こそ違えど社会という生活の中で前に進んでいく女性を演じたアン・ハサウェイの印象は非常に強いものだった。
一方、「ブルックリンでオペラを」のパトリシアに訪れる"変化" は一味違ったものだ。完璧であるが故に暴走気味になる彼女を、アン・ハサウェイはユーモアを交えて見事に演じている。そんなパトリシアの人生の選択にも、ぜひ最後まで注目してほしい。
「ロマンティックコメディ」という名にふさわしく、笑えて少しほっこりできるストーリー。2世代の恋が進行しながら、大団円を迎えていくラストは美しい。映画としては短めな102分の上演時間だが、確かなストーリーとオペラ曲の良さ、アン・ハサウェイの演じっぷりもあり、しっかりとした満足感を与える作品となっている。
文=まっつ
放送情報
ブルックリンでオペラを
放送日時:2025年3月29日(土) 20:56~ ほか
チャンネル:ムービープラス
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