
全世界で大ヒットし、待望のシーズン2が昨年末から配信スタートした「イカゲーム」。主人公のギフンを演じたイ・ジョンジェらシーズン1からキャストが続投するなか、新たに参戦したイム・シワンが存在感を発揮している。
ZE:Aとして歌手デビューし、韓国で爆発的な人気を得たシワン。俳優としては、2014年の主演作「ミセン -未生-」(2014年)がブームを巻き起こし、品のある爽やかなルックスから好青年のイメージも根強い。近年では、パニック・サスペンス映画「非常宣言」(2021年)でのテロリスト役、韓国リメイク版「スマホを落としただけなのに」(2023年)でのサイコパスな犯人役など難役にも挑戦し、演技力の高さにも定評がある。
そんなシワンが出演した「ボストン1947」(2023年)が、4月4日(金)にWOWOWシネマで放送される。本作は、アメリカ軍政下で混乱と絶望に包まれていた韓国の人々に希望をもたらした史実を基に描く、衝撃と感動のヒューマンエンターテインメントだ。

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1936年のベルリン五輪のマラソン競技で、日本は金メダルと銅メダルを獲得した。日本代表としてメダルを獲得したのは、孫基禎ことソン・ギジョンと南昇竜ことナム・スンニョン。2人は日本名で表彰式に立ち、第2次世界大戦後もメダルの記録は日本のままだった。
1947年、今度はアメリカ軍政下の韓国。ギジョンらは、若き有望なマラソン選手ソ・ユンボクとチームを組む。祖国の記録を取り戻すため、様々な困難を乗り越えて歴史あるボストンマラソンに出場させる。「シュリ」(1999年)や「ブラザーフッド」(2004年)など、韓国映画史が誇る名作を生み出してきたカン・ジェギュ監督が、実話を基に描いた感動作だ。
シワンが演じたのは、ボストンで走る若手選手のユンボク。シワンは、本格的な訓練を受けてトレーニングを重ね、体脂肪を6%まで落とすなどマラソン選手としてのリアルな肉体を作り上げた。「それでも僕らは走り続ける」(2020年)でも陸上界の有望選手を演じていたが、引き締まった肉体と美しいフォームで走る姿に魅了される。
賞金目当てにマラソン大会に出場したり、岡持ちを手に町中を駆け抜けたり...ユンボクは食べていくためだけでなく病気の母親の入院費を稼ぐためにも、自身の走りを武器に懸命に生きている。それでも直向きに前を見つめる澄んだ瞳に、走る喜びが滲む。若さゆえの頑固さや荒っぽさも見せながら、厳しい指導にも耐えて実力を磨いていく。
シワンは母を失った深い悲しみや韓国代表として走るプレッシャーも繊細に表現。ボストンを駆け抜ける凛々しい表情はもちろん、初めての飛行機に怯える様や滞在先のホテルで戸惑う姿など多彩な顔を見せた。そして、リアルな役作りから生まれた、真に迫るクライマックスのマラソンシーンは圧巻。ここに至るまでの様々な思いが込められた死力を尽くした走りが、感動を生む。
放送情報【スカパー!】
ボストン1947
放送日時:2025年4月4日(金)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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