一方、5月12日(月)より放送スタートとなるのが、「蒼蘭訣～エターナル・ラブ～」(2022年)の愛されヒロイン、ユー・シューシンとのロマンス時代劇「祈今朝(ききんちょう)～失われた記憶、共鳴する愛～」(2024年)。

シュー・カイは、快活な剣術使いの少年・越今朝(えつきんちょう)と、仮面で顔を隠すミステリアスな医師・扁絡桓(へんらっかん)の2役。2人は、チャーミングなヒロイン・越祈(えつき)と三角関係で結ばれていく。

記憶を失い、過去を探し求めて共に放浪の旅を送る今朝と祈はまるで兄妹のような間柄。ところが妹分だと思っていた祈に、今朝が淡い恋心を抱くように...。今朝が想いを胸に秘め、「これからはずっと一緒にいよう」と語りかければ、祈は「約束ね」と小指を差し出す。祈にとって自分は"兄"なのか、それとも...？そんな今朝の葛藤を感じた祈が、「兄ではないわ」と抱きつくと、今朝はただ、おでこに優しくキスをする。そんな2人のもどかしくも可愛らしい恋模様が綴られる。一方で、祈を見守り続ける貴公子・扁絡桓の眼差しもどこまでも優しくて、そんなピュアな三角関係が愛おしくも、切ない...。

年齢とキャリアを重ね、アクションスキルはもちろんロマンス演技にも磨きがかかるシュー・カイ。現代のラブストーリー「星より輝く君へ」でのスタイリッシュなスーツ姿も眼福モノだが、命懸けの乱世を生きる若者のカリスマと情熱が味わえる時代劇ロマンスでの活躍もやはり捨てがたい。

文＝酒寄美智子