ブレイクのきっかけとなったヒット作「瓔珞(エイラク)～紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃～」(2018年)やジン・ティエン(景甜)と禁断の恋を演じた「楽游原(らくゆうげん)」(2022年)などの時代劇で名を上げ、トップスターとして揺るがぬ地位を築いたシュー・カイ(許凱)。

中国きっての"国宝級イケメン"としての美麗なビジュアルが際立つ古装姿の印象も強いが、時代劇だけでなくジャンルを問わずに出演、活躍している。士官学校を舞台にした「烈火士官学校～ステキ男子とイケメン女子～」(2019年)では共演歴も多いバイ・ルー(白鹿)、偽装結婚生活を題材にした「マリアージュ･ブラン～嘘つき弁護士の愛の法則～」(2022年)ではヤン・ミー(楊冪)など、名だたるトップ女優たちとタッグを組み、抜群のケミストリーで視聴者のときめきを誘ってきた。

そんなシュー・カイが「長相思」(2023年)などで知られる人気女優のヤン・ズー(楊紫)と初共演を果たしたロマンティックコメディ「承歓記(しょうかんき) ～人生最高の出会い～」が、10月16日(木)からＷＯＷＯＷプライムで放送開始される。

上海の一流ホテルを舞台に、努力家で成績優秀なキャリアウーマンの奮闘や恋模様を描く本作。ボッティチェリ・ホテルで働く29歳の麦承歓(マイ・チョンホワン／ヤン・ズー)は、優しい恋人の辛家亮(シン・ジアリアン／ニウ・ジュンフェン)とも3年にわたりいい関係を築き、仕事、プライベート共に順調な生活を送っていた。

ただ一つ引っかかるのが母の存在。承歓は過干渉な母の期待に応えるため、自分の気持ちを抑えながら常にいい子として振る舞ってきた。結婚を急かす母の声に押される形で恋人と一緒になることを決めるが、婚約を巡り両家の価値観や経済的なギャップが次第に浮き彫りになる。そんな時、職場に新たな上司・姚志明(ヤオ・ジーミン／シュー・カイ)が赴任し...。

志明はホテルの総監として結果を第一に追い求める冷酷な男。シュー・カイは抜群のスタイルでスーツを着こなし、仏頂面での淡々とした口調、余裕しゃくしゃくな微笑など、毒舌なエリート像を巧みに表現する。

承歓が同僚のミスを庇ったことで、就任したばかりの志明からクビを突きつけられるという最悪の出会いを果たすが、その後は仕事を通じて距離を縮めていく。賢く前向きで優しい承歓の人柄を知り、志明の嫌味な一面が徐々にほぐれていくのだ。