ロンドン在住の30代独身女性を主人公にした不朽の名作「ブリジット・ジョーンズの日記」が、誕生からまもなく30年の節目を迎える。ベストセラー小説として知られるが、その世界的な人気を後押しした映画版の存在も大きいだろう。

2001年、レニー・ゼルウィガーを主演に迎えて実写化された「ブリジット・ジョーンズの日記」は、ロマンティックコメディ映画シリーズとして大ヒット。今年4月には、9年ぶりの新作「ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今」(2025年)が日本公開され、シリーズ最高傑作と好評を得ている。

この人気シリーズ全4本が12月28日(日)にＷＯＷＯＷシネマで一挙放送される。本シリーズの主人公は、ロンドンに暮らすブリジット。第1作「ブリジット・ジョーンズの日記」では、恋や結婚、仕事などあれこれ悩みを抱えながら懸命に生きる姿を、切実かつユーモアたっぷりに描いた。

独身32年目を迎えたブリジットは、毎年母親が開催する新年のパーティーに参加すべく実家に帰省する。ご近所さんの息子で離婚歴のある弁護士マークと久しぶりに再会するが、印象は最悪。新年早々、禁酒や禁煙に減量、恋人を見つけることなどを己に目標を課すが、なかなかうまくいかない。

やがて会社のプレイボーイな上司ダニエルと恋仲になり、有頂天になって自分磨きに精を出す。しかし彼の浮気が発覚し、自分を気に掛けてくれるマークと急接近する...。

ゼルウィガーはアメリカ出身ながらイギリス英語を完璧にマスターし、キャラクターに合わせて増量まで行なうなど、徹底した役作りで好演。リアルな暮らしぶりや情けない姿、バニーガールの仮装まで披露した。

ヒュー・グラント演じるダニエルと、コリン・ファース演じるマークとの三角関係も話題に。真っ直ぐで感情表現豊かな愛すべきヒロイン・ブリジットの等身大の日常は、世界で多くの女性の共感を呼んだ。