ソ・ジソブ、ジュノ(2PM)、チャン・ドンゴン...演技大賞の行方はいかに？2018年韓流ドラマ総決算！

年末が近づくと韓流ドラマファンは、録画の準備で忙しくなるのではないだろうか。そう、MBC、SBS、KBSの韓国地上波3局が、その年の1月から12月にかけて放送されたドラマの優秀な俳優や作品、制作スタッフに賞を授与する「演技大賞」が生中継されるからだ。

その年のヒットドラマで活躍した俳優が選ばれる大賞、若手俳優に贈られることの多い新人賞、ドラマの中でお似合いだったカップルをネットユーザーが選ぶベストカップル賞など、様々な賞が用意され、局ごとに活躍した俳優たちが一堂に会す盛大なイベント。お目当ての俳優の華やかなファッションを楽しむとともに、ドラマ出演者たちの素の表情も垣間見ることができる貴重な機会なのだ。今回は、放送局ごとに筆者の独断と偏見による受賞予想を織り交ぜつつ、ノミネート作品を紹介したい。

2018 MBC演技大賞

「手をつないで、沈む夕日を眺めよう(原題)」「私の後ろにテリウス(原題)」「ロボットじゃない～君に夢中！～」「金持ちの息子(原題)」など、大人のラブロマンスから笑って泣けるホームドラマまで感動作がそろった今年のMBC。中でも注目したいのが、ソ・ジソブが2年半ぶりにドラマ復帰をしたことで話題になった「私の後ろにテリウス(原題)」だ。ストーリーはソ・ジソブ扮するNIS(国家情報院)の元特殊任務要員"テリウス"が、あることから双子のベビーシッターになり、育児に奮闘するというもの。ジソブがクールな姿とユーモラスな表情を使い分け、ギャップを見せた本作。審査員たちの目にはどう映るのだろうか。

2018 SBS演技大賞

SBSからは中華料理屋を舞台に元スターシェフ、元財閥令嬢、元ヤクザが予測不能の三角関係を繰り広げる「油っぽいメロ(原題)」や、17歳の心のまま30歳を迎えた男女のちょっとじれったいラブコメ「30だけど17です(原題)」などがノミネート。ヒロインを務めたシン・ヘソンが、今回SBS演技大賞のMCの1人に抜擢されていることもあり、「30だけど17です(原題)」は特に要注目だ。個人的には「油っぽいメロ(原題)」で、熱い心を持つもののプライドの高さゆえに恋に不器用な元スターシェフ・プンを演じた2PMのジュノに期待。この役を演じるためにジュノは料理の猛特訓もしたとか。ぜひそんな彼の苦労も報われてほしいと思う。

2018 KBS演技大賞

今年のKBSドラマは、昨年のプレゼンターに出席し注目されたチェ・ダニエル主演「ジャグラス～氷のボスに恋の魔法を～」や、ソ・ガンジュン主演「君も人間か？(原題)」のほか、昨年5冠に輝いた「黄金色の私の人生」のパク・シフが続けて主演を務めた「ラブリー・ホラブリー(原題)」など話題作がズラリ。その中でも注目度という意味では、抜きんでていた作品が「最高の離婚」と「SUITS／スーツ」。坂元裕二の脚本で知られる日本ドラマをチャ・テヒョン＆ペ・ドゥナ主演でリメイクした前者に対し、米ドラマの韓国リメイクとなる後者は、6年ぶりのドラマ出演となるチャン・ドンゴンと、ZE:A出身でブレイク中のパク・ヒョンシクが主演。ビッグネームぞろいのラインナップだけに、今年も華やかなステージが楽しめそうだ。

「演技大賞」は旬の韓流スターを一挙に見ることができる一大イベント。各局のその年の顔とも言える大賞は一体誰なのか、ぜひ予想してみてほしい。今までの傾向から若手俳優が大賞に選ばれることは少ないが、自分の好きな俳優に淡い期待を持ちながら結果を見守るのは楽しいもの。日本とはまた違う魅力が詰まった"ドラマの祭典"を心ゆくまで堪能しよう。

文＝津金美雪

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