2001年に公開された1作目以降、激しいカーアクションと仲間(ファミリー)たちの熱い絆を描き、人気を博してきた『ワイルド・スピード』シリーズ。今年の夏には、ドウェイン・ジョンソン&ジェイソン・ステイサムという、ハリウッドで最も体を張れる2大スターを主役に添えたスピンオフ作品『Hobbs & Shaw(原題)』の全米公開が控えるなど、その人気はまったく衰えることを知らない。
ヴィン・ディーゼル扮するシリーズのメインキャラ・ドミニクたちと敵対する立場から一転、ファミリーの一員になったホブス(ジョンソン)とショウ(ステイサム)にフォーカスしているこのスピンオフだが、やはり『ワイルド・スピード』シリーズでの"2ショット"と聞いて思い浮かべるのは、ドミニクとポール・ウォーカー演じるブライアンの2人だろう。
2013年の自動車事故により、40歳という若さで亡くなったポール・ウォーカー。シリーズを引っ張ってきた彼の最後の出演作となったシリーズ7作目『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年)まで、ドミニクとブライアンの2人の友情がストーリーの軸となってきた。
2人の出会いが描かれたのが、記念すべき第1作『ワイルド・スピード』(2001年)。もともとFBIの捜査官だったブライアンが、ドミニクが取り仕切る犯罪グループに潜入し、しだいに互いの立場の違いを超えた友情が芽生える...というストーリーが展開。その後、マイアミが舞台となった2作目『ワイルド・スピードX2』(2003年)、東京が舞台となった3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年)を経て、再びドミニクとブライアンの"バディ"が復活したのが、第4作『ワイルド・スピード MAX』(2009年)だ。
1作目にも登場したドミニクの妹、ミア(ジョーダナ・ブリュースター)とブライアンが結婚し、2人の関係性が"ファミリー"に変化を遂げたことで、シリーズを通じてのドラマ性がグッと濃くなっていく。続く第5作『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011年)、第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013年)でも、彼らは常に困難にぶち当たりながらも、ファミリーとして、無二の親友として、結束と信頼を深めていくのだ。
彼らの"別れ"が描かれる『ワイルド・スピード SKY MISSION』では、ドミニクとの最後の大仕事を終え、守るべき家庭に居場所を見つけたブライアン。そして、そのことを悟ったドミニクが、ブライアンとは異なる道へと走り出していくという感動的なエンディングで、彼らの友情は締めくくられた。じつはこのシーン、ウォーカーの死を受け、撮影半ばで脚本を急遽変更し、彼の弟やCGを駆使して作り上げられたもの。ウォーカーに捧げられた愛のあるこのラストシーンは、多くのファンの涙腺を崩壊させたのだ。
ドミニクがファミリーを裏切るという衝撃的な展開が描かれた『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017年)では、そんなブライアンの穴を埋めるかのように、ホブスやショウといったキャラクターたちがインパクトを残す活躍を見せ、シリーズに新たな風を吹かせている。それと同時に、映画ラストで"ブライアン"を感じさせるシーンもあり、姿こそ見せないものの、ウォーカーの存在がシリーズにしっかりと継承されていることを感じさせるものとなっている。
この度、2月5日(火)から8日(金)にかけて、スターチャンネルではテレビ初放送となる『ワイルド・スピード ICE BREAK』をはじめ、シリーズ全作品を一挙放送。さらに秘蔵映像を交えてウォーカーの素朴な素顔に迫ったドキュメンタリー『I AM ポール・ウォーカー』も合わせて独占プレミア放送される。涙なしには見られないポール・ウォーカーの軌跡を、いま改めて目に焼き付けてもらいたい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
『ワイルド・スピード』シリーズ全作一挙放送(全8作)
放送日時:2019年2月5日(火)18:00~
※2作ずつ連日夕方放送
I AM ポール・ウォーカー
放送日時:2019年2月8日(金)18:00~
チャンネル:スターチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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