「冬ソナ」から約15年...韓流ブームの立役者ペ・ヨンジュンの懐かしい映像をもう一度

近年、いわゆる"第3次韓流ブーム"として韓国カルチャーの人気が再燃しているが、昨今のK-POP業界はグローバル化しているのが特徴だ。サナ、ミナ、モモの3人が所属するTWICEや、AKB48グループの宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美が在籍するIZ*ONE(アイズワン)など、日本人メンバーが活躍するグループも多数。ハイレベルなダンスや歌で韓国、日本のみならず世界で目覚ましい結果を残している。

今のブーム以前には、BoAや東方神起、KARAが日本で確立した"第2次韓流ブーム"の土壌があり、さらにその前、日本における最初の韓流ブームの立役者は、2004年ドラマ「冬のソナタ」に主演し、空前の"ヨン様ブーム"を巻き起こしたペ・ヨンジュンに他ならない。

「四月の雪」のティザー撮影風景

(C)Stream Media Corporation/KEYEAST

振り返ってみると、ヨン様ブームは、日本でドラマ「冬のソナタ」が放映されたことがきっかけだった。死んだ恋人に瓜二つの男性と、婚約者の男性との間で揺れる女性の心情を描いた純愛ストーリーは、30代以上の女性を中心に人気を集め、放送回を重ねるごとに視聴率を伸ばしていった。劇中での柔らかで品のある笑顔から"微笑みの貴公子"とも呼ばれ、ヨンジュンのマフラーの巻き方が"ヨン様巻き"として流行。ロケ地を巡る韓国旅行ツアーにも日本人客が殺到するほどの過熱ぶりで、ドラマの枠を越えて韓国の文化に触れる取っ掛かりを作った。

「太王四神記」イベントの控え室にて

(C)Stream Media Corporation/KEYEAST

ヨンジュンの人気はドラマ放送後もとどまること知らず。写真集「像 THE IMAGE VOL. ONE」の発売に際しては、ストイックな肉体改造を行い、優しい笑顔とはギャップのあるマッスルボディを見せて話題騒然に。その後も映画『四月の雪』(2005年)やドラマ「太王四神記」(2007年)に出演して結果を残していたが、2011年に自らがプロデュースしたドラマ「ドリームハイ」への出演以降、俳優としての姿を見ることはなくなってしまった。

その後、芸能プロダクション・KEYEASTを設立し、実業家として大成功。2015年には女優のパク・スジンと結婚し、二児の父にもなった。かつてブームのきっかけだったヨンジュンが、今度は新たなブームを作り出す立場になったのだ。

「四月の雪」のティザー撮影風景

(C)Stream Media Corporation/KEYEAST

そんな韓流ブームの礎を築いたヨンジュンの人気絶頂期、2004年から2010年までの密着映像「History of ペ・ヨンジュン」が10月5日(土)よりDATVで放送される。羽田空港にファン3,500人超が詰め掛けた来日の様子から、打ち合わせで見せた真剣な表情、話題になった写真集撮影の舞台裏まで、貴重な映像を厳選して紹介する番組している。もちろん近年の韓流ブームも興味深いが、たまにはブームの原点に立ち戻り、"ヨン様フィーバー"が巻き起こった当時を懐かしんでみるのも良いかもしれない。

文=津金美雪

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放送情報

History of ペ・ヨンジュン
放送日時:2019年10月5日(土)19:30~
※毎週(土)(日)19:30~
チャンネル:DATV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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