「KILL IT -キルイット-(原題)」(2019年)、「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」(2019年)と、出演ドラマが相次ぐ人気急上昇中のチャン・ギヨン。そんな彼が憧れの存在として公言している同じモデル出身の人気俳優が、長瀬智也が主演した「ごめん、愛してる」(2017年)への出演でも注目を浴びたイ・スヒョクだ。
そんな彼らが待望の共演を果たし、ヒロインに「オクニョ 運命の女」(2016年)や「不滅の恋人」(2016年)の主演女優チン・セヨンを迎えた最新ドラマ「Born Again(原題)」が、8月9日(日)よりKNTVにて日本初放送される。前世(1980年代)と現世(2020年代)で絡み合う"永遠の愛"をテーマにした本作では、3人とも一人二役に挑戦。前世と現世で全く別人のキャラクターを演じ分けたギヨンとスヒョクが、その撮影や役作りの裏話を語ってくれた。
――ギヨンさんは悲劇を生む孤独な青年コン・ジチョル役とエリート医大生のチョン・ジョンボム役の2役を、スヒョクさんは刑事のチャ・ヒョンビン役と検事のキム・スヒョク役の2役を演じられました。今回、出演を決めたきっかけは?
ギヨン「一つのドラマで2役を演じられるという点に最も惹かれました。それから序盤のコン・ジチョルの父親との関係や、愛する女性のために自身の心臓も捧げようとするほど一人の女性を愛する感情が面白いと思いました。チャン・ギヨンがこの2役を演じるとしたらどのように表現するか、自分自身でも気になり出演を決めました」
スヒョク「2つの違う時代、2人の人物を演じられるというのは、俳優としてプレッシャーもありましたがとても魅力的でした。特にチャ・ヒョンビンのようなキャラクターはこれまで演じたことがなかったので、新しい姿をお見せできそうだと思い、喜んで出演を決めました」
――お互いの第一印象は?また共演してみて意外だった部分があれば教えてください。
ギヨン「スヒョクさんのことは一方的に昔から知っていました。なぜならモデルを夢見た時からスヒョクさんの映像を見たり、写真を見たりして夢を抱いてきたんです。今回共演できるということは僕にとって本当に大きな意味がありました。現場で俳優として息を合わせましたが、とても不思議でした。僕がいつも夢見て、頭の中で一緒に仕事ができたらいいなと想い描いてきたので、『Born Again』という作品は非常に大きな意味があります。一緒に演技できたということが本当に幸せでした」
スヒョク「子供の頃の素敵な話を聞けたので気分が良いですね(笑)。話を聞きながら僕も多くのことを感じました。チャン・ギヨンという俳優については以前から知っていました。評判も聞いていましたし、俳優の友人たちからもよく話を聞いていました。現場で会ってみて本当に素晴らしい俳優でした。後輩ではありますが、現場で周りの方と接する態度や演技に対する態度などを見て僕自身も学ぶことが多かったです。共演できて幸せな撮影でした」
――ギヨンさんにとってスヒョクさんは憧れの存在だそうですが、憧れの人と共演していかがでしたか?
スヒョク「僕、ちょっと出てようか(笑)」
ギヨン「はい、席はずしてもらえますか(笑)。今でも覚えていますが、大人になったら何をしようかと考えていた17歳の高校生の時、モデルに興味が芽生えました。僕は地方出身なんですが、背が高かったので地元の友達からは『モデルをやってみろよ』と言われ、自分でも『やってみようかな』と興味を抱いてインターネットで調べていました。そこでスヒョクさんがウォーキングをしている動画を偶然目にしたんです。とてもかっこよくて『これだ!』と思いました。その瞬間、モデルが夢になったんです」
スヒョク「ギヨンは既に素晴らしい俳優じゃないですか。出演オファーも続いていて、現場でも主演として作品を引っ張る位置にいるのに、謙遜してこんな風に言ってくれるのがありがたいですし恐縮です。役柄的には対立関係にあったのですが、現場ではお互いに助け合っていました。キャラクターの対立が激しいのですが現場は楽しかったです」
――チン・セヨンさん(チョン・ハウン/チョン・サビン役)との共演はいかがでしたか?
ギヨン「セヨンさんと共演することが決まり、共演できることが楽しみでした。とても優しく、明るくて、チン・セヨンという俳優のエネルギーがとてもよかったです。僕が疲れて集中力が落ちた時には、セヨンさんのエネルギーに助けられました。演技の相性もとても良かったですし、セヨンさんのおかげで現場の雰囲気がよかったです」
スヒョク「チン・セヨンさんがムードメーカーでした。特にセヨンさんは撮影の分量も多く大変だったのではないかと思います。でも現場でそのようなそぶりを一度も見せませんでしたし、俳優として学ぶ点が多かったです。セヨンさんが現場に現れると雰囲気が良くなっていました。『Born Again(原題)』のムードメーカーはセヨンさんですね」
――印象に残っているセリフや場面は?
ギヨン「ジチョルがハウンに『僕が君に心臓をあげる』と言うセリフがとてもジチョルらしいと思いました。この一言の中にジチョルの感情が全て詰まっています。全ての場面が記憶に残っていますが、特にこのセリフが印象的ですね。10秒くらいの短いシーンでしたが、このシーンが記憶に残っています」
スヒョク「前世編の最後のシーンで3人が会うシーンがあるのですが、スタッフも俳優も一生懸命に撮影したシーンです。なので、このシーンが印象に残っていますね。現代ではキム・スヒョクが過去の状況を自覚する場面があるのですが、台本を読んだときはプレッシャーも大きかったです。ご覧になる方に説得力がないといけないので本当に考え抜いて撮影したんですが、うまく表現できたのではないかと思います。ご覧になるときに注目していただければと思います」
――今作がご自身に残したものは?
スヒョク「全ての作品に全力を尽くしていますし、子供の頃から俳優の夢を抱いてきたのでたくさんの方に俳優として良い姿をお見せしたいと思っています。特に今回は久しぶりの復帰作だったのでさらに良い姿をお見せしたいという想いがありました。個人的にはよくできたのではないかと思いますし、たくさんの方にご覧いただければと思います。また今後更に頑張っていこうというきっかけにもなった作品です。ギヨンとも共演でき、良い監督、脚本家、俳優とご一緒でき、こうして日本でも放送されることになり感謝しています」
ギヨン「スヒョクさんと共演できたというのが一番大きな意味があります。僕は全ての作品で違う姿をお見せしたいというより、俳優というのは表現する仕事なのでチャン・ギヨンという俳優が『Born Again(原題)』の中でこんなことも可能なんだ、と20代の可能性をお見せしたかったんです。ウイッグも被り、サイコパスな面も見せ、無事に怪我なく撮影を終えることができて何よりです。俳優として学び見て感じたことも多く、たくさんのものを残してくれた作品です」
――今後の目標を教えてください。
ギヨン「『Born Again』の撮影後、僕もスヒョクさんも映画の撮影を終え公開を待っています(公開時期未定)。今後もドラマや映画でファンの皆さんに会いにいく予定ですので、チャン・ギヨンという俳優を記憶してくださり愛してくださると嬉しいです。『Born Again(原題)』がこれから日本で放送されるので期待していますし、楽しんで愛していただければと思います」
スヒョク「前作が日本のドラマで、今回も『Born Again(原題)』が日本で放送されることになり感謝しています。日本では以前ファンミーティングもしましたし、その後もたくさんのメッセージもいただきました。僕自身も多くのことを感じた作品ですので皆さんにも楽しんでいただき、共感いただければと思います。たくさんの応援をいただいている分、今後も更に努力します。一生懸命活動していきますので見守っていただければと思います」
文=HOMINIS編集部
放送情報
Born Again(原題)
放送日時:2020年8月9日(日)20:00~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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