9月19日で35歳を迎えた人気俳優ソン・ジュンギ。代表作「太陽の末裔 Love Under The Sun」(2016年)以降、その次回作が期待されているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、「アスダル年代記」シーズン2のクランクインが延期されたり、主演映画『勝利号(原題)』の公開が先送りになったりと、予期せぬ変更を余儀なくされている。
成均館大学在学中にその端正な顔立ちが話題を呼び、俳優の道へ進んだ彼がデビューを飾ったのは映画『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』(2008年)だ。10月9日(金)にDATVにて放送される本作に、当時22歳のジュンギが王を守る36人の美少年親衛部隊"乾龍衛"のノタク役で出演。初々しくも当時から変わらない凛々しいビジュアルはさすがの存在感で、華麗で迫力のある剣舞シーンも話題を呼んだ。
デビュー作が時代劇だったこともあり、彼の俳優人生において時代劇はある種の"ターニングポイント"となってきた。彼を一躍スターダムへと押し上げた出世作は、言わずと知れた大ヒット時代劇「トキメキ☆成均館スキャンダル」(2010年)。女子禁制の名門校が舞台の青春ラブストーリーで、ジュンギはプレイボーイのク・ヨンハ役を熱演した。
奔放な性格で酒好き、女好き...といった、ともすれば反感も買いかねないキャラクターを魅力的に仕上げ、主役でこそなかったが抜群の存在感を発揮。どこか中性的なヨンハの雰囲気も女性人気に火がつき、一躍スター俳優の仲間入りを果たしたのだ。
2011年には、天才君主・世宗大王が尽力した"文字(=ハングル)創製"にまつわる壮絶なドラマを描いた「根の深い木‐世宗大王の誓い‐」(10月25日からDATVにて放送)に出演。朝鮮王朝4代王・世宗(イ・ド)と言えば、韓国で最も尊敬を集める名君として知られており、その青年時代をジュンギが演じている。
それだけでも重圧を背負う役回りだが、時代劇を知り尽くしたヒットメーカーが手がけた本作は、韓国映画界きっての名優ハン・ソッキュやチャン・ヒョクら実力派俳優が顔をそろえた緊迫感あふれる現場だった。そんな中でもプレッシャーに怯むことなく、カリスマ性あふれる魅力を放ったジュンギの演技力は高く評価された。
ドラマ放送当時、最高視聴率27.3%を記録するなど話題を集めたこともあり、終了後には放送局のSBSが「視聴者が選ぶ名場面ベスト7」を公開。1位に選ばれたのが、ソッキュでもヒョクでもなくジュンギのシーンだったことからも、当時の人気ぶりが窺えるだろう。
ちなみに選出されたシーンは、父である太宗(イ・バンウォン)の勢力に抑えつけられてきたイ・ドが、真の王として覚醒する場面。これまで権威的な父を前に目も合わせられなかったイ・ドが、鋭い眼光で「私が朝鮮の王だ」と気を吐く力強さに注目が集中し、視聴者に強烈なインパクトを残す結果となったのだ。
その後、人気、実力共に上り調子だった2013年、兵役に就いたジュンギ。そして除隊後の復帰作「太陽の末裔 Love Under The Sun」で社会現象化するほどの一大ブームメントを巻き起こし、誰もが認めるトップ韓流トップスターの座を確立させたのは周知の通り。今もアジア圏を中心に多くのファンの心を掴んでいる。
今年の9月1日には自身初の日本公式ファンクラブがオープンし、日本のファンを喜ばせたばかり。彼の新作を待ちわびる大勢のファンのためにも、ポジティブなニュースを期待して待ちたい。
文=川倉由起子
放送情報
霜花店(サンファジョム) 運命、その愛
放送日時:2020年10月9日(金)20:00~
根の深い木‐世宗大王の誓い‐
放送日時:2020年10月25日(日)10:00~
※毎週(日)10:00~(4話連続放送)
無限に挑戦<セレクト> #276 ソン・ジュンギ出演回
放送日時:2020年10月25日(日)21:00~
チャンネル:DATV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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