シントークリス人気が過熱!タイBL「SOTUS/ソータス」初放送当時の熱狂を振り返る

(写真左より)コングポップ役のシントーと、アーティット役のクリス (「SOTUS/ソータス」スペシャル編)
(写真左より)コングポップ役のシントーと、アーティット役のクリス (「SOTUS/ソータス」スペシャル編)

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外出自粛の流れを受けて、「愛の不時着」(2019年)や「梨泰院クラス」(2020年)など韓国ドラマブームが再燃した2020年上半期。それとほぼ同時期に、キャストのイケメン度やストーリーの面白さから火が付いた「2gether」(2020年)人気に端を発し、今もじわりじわりとファン層を広げているのが"タイBL(ボーイズ・ラブ)"だ。

日本のみならず、Twitterの世界トレンドでも1位を獲得するほどの大ヒットとなった「2gether」だが、もともとタイでは、日本の"やおい"文化から頭文字をとった"Y"と呼ばれるBLジャンルの人気が確立。その中で、本格的なBLドラマブームを生み出した代表作が、先輩が新入生を教育するという厳しい校内システム(=SOTUS)が敷かれた大学を舞台に、やんちゃな新入生・コングポップと超ツンデレなアーティット先輩との揺れ動く恋心を描いたドラマ「SOTUS/ソータス」(2016年)だと言われている。

撮影現場での「SOTUS」カップルの仲良しショットも多数!

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「SOTUS/ソータス」

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昨今の盛り上がりを受けて、アジアドラマチックTV (アジドラ)にて、主演俳優が撮影の裏話を語ったインタビューやメイキングを収めた「SOTUS/ソータス」スペシャル編が、11月16日(月)深夜に日本独占放送される。そもそも「SOTUS/ソータス」は、日本で初めて版権を取得したアジドラによって、昨年2月にようやく初放送にこぎつけたという背景がある。わずか1年の間で、ここまでのムーブメントは予想していたのか?当時の反響ぶりや経緯について、同作を編成したアジドラの広報担当、大谷まどかさんに話を聞いた。

「SOTUS/ソータス」スペシャル編

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アジドラでは今回のブーム以前からBL作品に着目していたというが、「SOTUS/ソータス」を放送することになったきっかけについては、次のように語る。

「2016年に中国のBLドラマが大変な人気となったことを知り、2016年から2017年にかけて中国BLを調達・放送していた流れで出会ったのが、『SOTUS/ソータス』でした。当時の中国BLは『ロミオとジュリエット』のような悲恋ものが多かったですが、学園ドラマのような雰囲気でテンポも良い『SOTUS/ソータス』は、"やおい"文化を発祥した日本では広く受け入れられるのではないか、とチャレンジしました」

そしてこの選択は大成功だった。「社内では放送直前までタイBLという初ジャンルの視聴率を不安視する声もあったのですが、放送と共に"『SOTUS/ソータス』待ってました!"という声が多数ありまして...。当時は深夜2時半からの放送にも関わらず、リアルタイムで見てくださったファンの皆さまが、『#アジドラさんありがとう』というハッシュタグを付けて次々にTwitter投稿してくれたことが印象に残っています」と、当時の反響ぶりを振り返ってくれた。

「SOTUS/ソータス」

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一方で、タイBLに着目し始めた2016年と現在の温度感を比較してもらうと、「日本に入ってくる情報はまだまだ限られていて、ファンの方々は常にアンテナを張っている状態。それでも初回放送時は、"知る人ぞ知る"作品といった側面がありましたが、『2gether』を機に一気に裾野が広がったように感じます。ここ数年で、タイBLもよりクオリティが向上し、ストーリーはもちろん映像も美しく、ドラマとしての魅力がより増していることも、今のブームを生み出したベースになっていると思います」とのこと。

確かに「SOTUS/ソータス」に見る"学園の中で恋愛感情が芽生えていく過程"を丁寧にすくい取った豊かなストーリー性は、今でも「2gether」をはじめ、多くのタイBLドラマに脈々と受け継がれている。

「SOTUS/ソータス」

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「SOTUS/ソータス」

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さらに超美形な主役、コングポップ役のシントー(プラチャヤー・レァーンロード)と、アーティット役のクリス(ピーラワット・シェーンポーティラット)の人気も高く、担当者は「SNSなどを通じて彼らの活動を知ることができるのもブームを加速させている」と分析する。本国での放送から4年経った今でもInstagramなどで、仲睦まじい姿を見せてくれているシントーとクリス。「SOTUS/ソータス」のその後を追った続編ドラマもあり、彼らにドハマりしたファンたちの作品愛も継続中のようだ。

「SOTUS/ソータス」

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「SOTUS/ソータス」

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今回スペシャル編に収録されたシントーとクリスの貴重なインタビューでは、彼らが初めてキスシーン撮影に臨んだ裏話も飛び出し、お互いに信頼し合っている固い絆を感じさせる。

ちなみに、大谷さん(アジドラ)のおすすめシーンは、「ツンデレのアーティット先輩が美容院で髪を切り、コングポッブにその感想を聞くシーン。コングポップは第一声で『よくないですね』と言うのですが、その後に続く『素敵すぎて...僕の心臓によくないです』というストレートな愛情表現には、見ている人もズキューンと心奪われてしまうはずです」――第9話のこの場面は、仲の良い先輩後輩から、恋愛モードへと加速していく2人の微妙な関係性をよく表している必見の"ムズキュン"シーンだ。

「SOTUS/ソータス」スペシャル編

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「SOTUS/ソータス」スペシャル編

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アジドラでは、スペシャル版に先立ち10月26日(月)深夜より「SOTUS/ソータス」一挙放送も予定されている。今、話題のタイBL。最新ドラマが続々と日本放送を迎えるタイミングだけに、ブームの火付け役とされる同作で改めてその魅力を再認識してみたい。

文=津金美雪

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放送情報

SOTUS/ソータス
放送日時:2020年10月27日(火)1:30~
※毎週(火)~(土)1:30~
「SOTUS/ソータス」スペシャル編
放送日時:2020年11月17日(火)1:30~
チャンネル:アジアドラマチックTV (アジドラ)
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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