先日のグラミー賞では惜しくも受賞を逃したものの、2020年は「Dynamite」や「Life Goes On」によって世界的なセンセーションを巻き起こしたBTS。飛躍の年を締めくくった12月25日開催の「2020 SBS歌謡大祭典」では、「『僕たちの歌を聴き、今の辛い時期を耐えている』という言葉で、僕らも歌い続けてこられた」と、コロナ禍で思うように活動ができない中での心境を赤裸々に語ったスピーチが印象的だった。
この感動的な言葉に加え、芸術的な側面を押し出しアイドルの新たな形を示した「Black Swan」、大ヒットを記録した「Life Goes On」、今年のハイライトと言える「Dynamite」のリミックス版を披露。このように年末恒例の「SBS歌謡大祭典」の場で、BTSはその年の活動を象徴するMCやパフォーマンスを披露してきた。
そんな「SBS歌謡大祭典」の2000年~2019年までの20年分がDATVにて一挙放送されており、4月9日(金)からはBTSが出演した年の模様を毎週振り返ることができる。そこで世界的注目の高まった近年のMC&パフォーマンスについて改めて振り返り、彼らの成長ぶりを追っていきたい。
2017年は、ビルボード・ミュージック・アワードで初めてトップ・ソーシャル・アーティスト賞を受賞、『LOVE YOURSELF 承 'Her'』がビルボードのアルバムチャートで7位にランクインするなど、活躍が世界的に認められた1年。BTSの名前に「Beyond The Scene」という意味が定義づけられ、世界路線を明確に打ち出した転機となった重要な年だった。
そんな実りのある1年を「ファンのおかげで毎日がクリスマスのようだった」と振り返った「2017 SBS歌謡大祭典」では、「MIC Drop」「DNA」「Not Today」とヒット曲をパワフルにパフォーマンス。世界で戦える理由を証明するかのような完成度の高いステージでその実力を見せつけた。
2018年は『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』がアジア圏出身者としては初めてビルボード200で1位獲得という快挙を達成、韓国政府から史上最年少で花冠文化勲章を受章、国連総会の場でスピーチも行い、若者たちのロールモデルになるなど、グローバルスターとしての存在感が増した1年だ。
「2018 SBS歌謡大祭典」では、デビュー曲「NO MORE DREAM」を皮切りに、2014年リリースの「BOY IN LUV」、2015年の「DOPE」、2016年の「FIRE」、2017年の「DNA」、2018年の「IDOL」と、代表曲全6曲をメドレーでパフォーマンスした。
デビューから2018年までの足跡を振り返る集大成のようなステージには、スパンコールが散りばめられたブラックのシックかつゴージャスな衣装で登場。会場全体を走り回ったり、競り上がる舞台の上で一糸乱れぬダンスを披露したり、一度セット裏にはけて衣装チェンジ後に再登場したりと、コンサートを思わせるゴージャスな演出で会場を大いに沸かせた。
『MAP OF THE SOUL : PERSONA』が韓国アルバム売上新記録を樹立、英・ウェンブリースタジアムでのライブの実施など、すっかり"世界の顔"として定着した2019年。「2019 SBS歌謡大祭典」ではオープニングに登場し、「Oh Holy Night」「Jingle Bell Rock」「Santa Claus Is Coming To Town」「Feliz Navidad」「きよしこの夜」というクリスマスステージを披露した。
番組のラストに再び登場し、ピンクの衣装で「Boy With Luv」を爽やかに歌唱すると、続く「Dionysus」では一転、黒のスーツで激しく踊り、「Mikrocosmos」ではリラックスしたナチュラルな表情も見せ、余裕すら感じさせるステージで魅力をアピールした。
その年の活躍が凝縮されたこれらのステージでは、彼らの成長が一目で感じ取れるはずだ。同じくDATVにて4月に放送される「SBS人気歌謡<セレクト>#790」(4月5日放送)「ショー!K-POPの中心<セレクト>#483」(4月6日放送)「ミュージックバンク<セレクト>#744」(4月7日放送)では、2014年と2015年の若かりしBTSの出演回もオンエアされるので、合わせて彼らの成長のスピードを確認してみてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
SBS歌謡大祭典
放送日時:2021年4月9日(金)19:50~
※4月9日(金)は2016年、16日(金)は2017年、23日(金)は2018年、30日(金)は2019年を放送
チャンネル:DATV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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