ぎこちない愛情表現がかえって新鮮！「別格のイケメン」と言わしめるチャ・ウヌの繊細さ

今話題の最新ドラマ「女神降臨(原題)」で、より一層の注目を浴びているASTROのチャ・ウヌ。もともと彫刻のように整った容姿で"顔の天才"と呼ばれていたチャ・ウヌだが、同作で原作ウェブ漫画の再現度100％とまで言われたシンクロぶりを見せたことで「推しは推し、チャ・ウヌはチャ・ウヌ」という彼を特別扱いする新語まで誕生する事態に...。

誰が見ても惚れ惚れするようなビジュアルや"マンチッナム(漫画から飛び出してきたイケメン)"ぶりは、今や"AROHA(ASTROのファン)"のみならず、多くの人に知られることとなった。

チャ・ウヌが"マンチッナム"と呼ばれるのは、実はこれが初めてではない。女性チャンネル♪LaLa TVで5月15日(土)から放送されるチャ・ウヌの初主演ドラマ「私のIDはカンナム美人」(2018年)もウェブ漫画が原作で、キャラクターの再現率の高さが非常に評価された作品だった。

また、ヒロインがメイクで変身を遂げる「女神降臨(原題)」に対して、こちらは美容整形をして人生の大改造を図るヒロインの物語。どちらも美容大国・韓国で容姿が重要視されることへの風刺が利いているのだが、同作でヒロインの内面に惹かれるイケメンを演じたチャ・ウヌへの好感度は抜群。何よりも、芯の通った男らしさが魅力的で、女性ファンの心を揺さぶる名シーンを連発している。

物語は、子どもの頃から容姿をバカにされていじめられてきたミレ(イム・スヒャン)が美容整形で美しくなり大学デビューを果たすところから始まる。そこで同じ学科の同期として、チャ・ウヌ扮する中学校の同級生、ギョンソクと運命の再会を果たすことになるのだ。

成績優秀で家はお金持ち、そして抜群のルックス。生徒たちから一目置かれているものの、母親に捨てられたと思い込んでいることもあり、これまで独りでいることを好んできたギョンソク。噂の的になることが多かったためか、人の心の機微には非常に敏感で、人を外見で判断することは一切ない。ミレが整形していることをあえて公の場で言う同期がいれば、「そんな悪ふざけして楽しいか？分からないフリしてるだろ」と一刀両断する男らしさ。

またミレが先輩から「整形女」と罵られれば、背後から走って来て飛び蹴りで一蹴。悪意を持って近づくヤツはとことん叩きのめす潔さも、少女漫画のヒーローさながらだ。中学時代は一度しか笑ったことがないというギョンソクは、ほとんど感情を露わさないのだが、ミレを守る時にだけ見せる真剣な表情もまたカッコイイ...。

ミレを好きになる以前は、女性にまったく興味が無かったというギョンソクの胸キュンシーンも満載。ミレと手を繋いだ後に自分の掌を眺めて微笑んだり、整形前の写真が出てきて動揺するミレに「お前はお前だ」という言葉を掛けてぎこちないキスをしたり...と、恋愛慣れしてないギョンソクだからこその不器用なラブシーンが散りばめられている点も、"マンチッナム"たるチャ・ウヌの魅力を引き立たせているのだ。

表情の乏しいキャラクターにもかかわらず、視線や口元といった繊細な演技で人気漫画のキャラクターを見事に再現したチャ・ウヌ。本作では、挿入歌であるしっとりしたバラード「Rainbow Falling」も披露しており、単独で来日ファンミーティングを開催するまでに人気が爆発し、現在のブレイクに至っている。

「女神降臨(原題)」が盛り上がりを見せる今だからこそ、完璧なルックスだけでなく、"演技ドル"としても抜きん出たチャ・ウヌの天性の才能にどっぷりとハマってみてほしい。

文＝津金美雪

この記事の全ての画像を見る