東方神起のカバーやBTSのサプライズも！TXT、Stray Kids、NCT...グループの垣根を超えた一夜限りのステージ

毎年、年末に生放送される韓国地上波の歌謡祭。中でも毎年12月25日に開催される「SBS歌謡大祭典」は、クリスマスという特別な日にふさわしい一夜限りの豪華なステージが魅力。2021年度の同祭典でも、一堂に介したK-POPアーティストたちのコラボレーションによるスペシャルなパフォーマンスが、数多く飛び出した。

■いつもとは異なる一面も垣間見える特別なクリスマスステージ

「SBS歌謡大祭典」といえば、毎年恒例なのがクリスマスにまつわるステージ。前年、BTSがミュージカルさながらのクリスマスメドレーを披露したオープニングで、今年はマライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」がスタンバイ。"WELCOME"という今年のテーマを象徴するように、ENHYPEN、TOMORROW X TOGETHER、Stray Kids、ASTRO、NCT 127らの代表メンバーが、グループの垣根を超えて、リレー形式で歌い繋ぐ光景は、歌謡祭ならではの醍醐味だ。

2019年の歌謡大祭典で舞台から落下し怪我を負ったRed Velvetのウェンディが、楽曲の冒頭をパワフルに歌い上げるというファンの心を震わす感動的な演出で幕を開けた。

クリスマス演出はこれだけでは終わらず、イェジ(ITZY)がクリスマスに行うゲームについて語ったほか、ヨンジュン(TOMORROW X TOGETHER)、バンチャン(Stray Kids)、ジェノ(NCT)もVTRでクリスマスの思い出をコメントするなど、クリスマスにまつわる企画が満載だった。

第2部の幕開けではユナ(ITZY)、キー(SHINee)、BOOMのMC陣がCountry Kko Kkoの「Happy Christmas」を披露したほか、SM ENTERTAINMENTの先輩・後輩であるイェリ・スルギ(Red Velvet)、ヘチャン・テイル・チョンロ(NCT)は、SMTOWNの楽曲「Waiting For White Christmas」をムードたっぷりにしっとりと歌い上げた。

Stray Kidsは、チャンビン、ハン、スンミン、I.N(アイエン)、フィリックスが、IUの「Merry Christmas in Advance」を爽やかに披露したほか、代表曲の「ソリクン」ではベルの音など、クリスマスバージョンにアレンジされた楽曲をステッキ片手に歌い踊るパフォーマンスも。セルフプロデュースに長けた彼らならではのクリスマス演出は見事で、いつものクールなステージとは異なり、笑顔溢れるキュートな姿が印象的だった。

■今をときめく旬なアイドルたちがレジェンドの楽曲をカバー！

今年は「SBS歌謡大祭典」が25周年ということもあり、現在のK-POP界の勢いを象徴する次世代のアーティストたちがレジェンドたちの楽曲をカバーするという試みも実施された。

第1部では、ITZYのリュジン、(G)I-DLEのミンニ、STAYCのアイサ、元IZ*ONEのイ・チェヨンという第4世代のガールズグループのメンバーが、男性グループ・BEASTの「Fiction」をカバー。シャツ＆ネクタイのパンツスタイルでクールかつ妖艶に決めてみせ、一夜限りには惜しすぎる魅力を放った。

第2部では、TXT(TOMORROW X TOGETHER)の5人が東方神起の「Magic Castle」をキャロルバージョンでカバー(もともとはThe Classicが1994年に放ったヒット曲)。高貴さを感じさせる白の衣装で登場した5人は、このバラードを繊細に、丁寧に歌い上げ、楽曲の世界観を見事に表現した。

さらに、WOODZことチョ・スンヨン、ムンビン(ASTRO)、ユテヤン(SF9)、ジュヨン(THE BOYZ)、ヒョンジン(Sray Kids)がカバーして見せたのが東方神起の「呪文～MIROTIC～」。グループも経歴も違う5人だが、白のスーツで姿を現すと、キレのあるダンス＆甘い歌声の完璧なステージを披露し、それぞれのアーティストとしてのレベルの高さをアピールした。

■BTSからの優しい願いが込もったサプライズメッセージ！

ここ数年クリスマスのスペシャルメドレーを披露していたBTSは、デビュー以来初となる年末年始休暇のため不在ではあったが、ラストには、VTRにてサプライズ登場。RMが「大きな声で叫びながら応援することはできなかったが、みなさんの気持ちは伝わったと思う」と切り出すと、ジミンは「何もかも少しずつ良くなっていると思う」と続き、SUGAは「観客の皆さんと僕たちの距離も少しずつ縮まったようだ」とコメントを寄せた。

そしてジョングクが「みなさんとまた会う時、両手を広げて『WELCOME』したい」と今年のテーマに絡めて語ると、最後にVが「その時まで健康に気をつけてほしい」と願いを優しく伝えた。

数々のアーティストたちが、自らのグループでのパフォーマンスはもちろん、クリスマスならではの楽曲やアレンジを歌ったり、他のアーティストとコラボしたり、先輩の楽曲をカバーしてみたり...と、25周年にふさわしい盛り上がりを見せた「2021 SBS歌謡大祭典」。あまりに華やかな一夜だっただけに、今後もずっと記憶に残り続けるのではないだろうか。

文＝HOMINIS編集部

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