チャン・グンソク、約5年ぶりのフルアルバム『Blooming』に込めた日本のファンへの想い

除隊後、2021年3月よりアーティスト活動を再開し、シングル「Day by day」「雨恋」「Emotion」の連続リリースも話題を呼んだチャン・グンソク。今年3月30日には、それらの楽曲を含む5年ぶりのフルアルバム『Blooming』を発売し、LINE MUSICのアルバムウィークリーチャート1位、オリコンデイリーチャート3位を記録するなど好調なスタートを切った。

『Blooming』は、前述のシングル曲だけでなく、除隊後初作品となった配信曲「Star」など6曲の既発曲を含む豪華な1枚。昨年の活動再開以降、自身の内面や人生観を打ち出した楽曲を届けてきたグンソクだが、「全員が苦しい今の時代だから、大切なことを見つめ直す、人生を楽しくするきっかけになれば」――そんなメッセージとLOVEを込めたアルバムになっているという。

アルバムの1曲目を飾るリードトラック「時を駆けて」は、自身が作詞を手掛けたナンバー。爽やかで優しい温もりを感じる壮大なロックバラードに仕上がっており、「たったひとつの願いは"君に会いたい"」と歌う、ファンに向けたラブレターのような歌詞にも注目だ。

その他の新曲として、スタイリッシュなサウンドのロストラブソング「Fiction」が収録。アルバムリリース前に先行配信された同曲は、小説を読んでいるかのように情景描写が浮かぶ歌詞が印象的で、切ない恋の物語をシティポップのような雰囲気のアレンジがどこかおしゃれに響かせ、自然とノレる楽曲に着地させている。

そのほかにも、シリアスでダークなロックチューン「If」、大人っぽいジャジーな「Chamomile」などアルバム全体のスパイスとなる曲も収録されているが、本作は全体的にやわらかく穏やかなナンバーが多い。『Blooming』のタイトル通り、うららかな春という季節にピッタリの美しい作品となっている。

そんな『Blooming』のリリースを記念した「チャン・グンソクの撮り下ろし特番」が4月30日(土)にスペースシャワーTVプラスにてオンエアされる。番組内のトークでは、アルバムのコンセプトはもちろん、各楽曲の解説や制作エピソードについて明かしている。さらにアーティストとしての目標を語っているほか、「グンちゃんが見つめる！一問一答」と題してプライベートな質問に答えるコーナーも。俳優とは異なるアーティストとしての一面を様々な角度から掘り下げる、貴重なプログラムになっている。

今から11年前の2011年――もはや社会現象とも言える人気の中、鮮烈な日本CDデビューを果たしたチャン・グンソクは、アーティストとしても年々その可能性を広げ、常に新たな音楽作品で私たちに幸せを届け続けている。そんな彼の今の想いと未来への展望がじっくり語られる特番は、ファンならずとも見逃せない機会となりそうだ。

文＝川倉由起子

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