耽美な世界観を背景に繰り広げられる"麗しいブロマンス"が日本でも大反響を巻き起こした中国発のファンタジー時代劇「陳情令」。本作の魏無羨(ウェイ・ウーシエン)役で一躍スターダムへと駆け上がったシャオ・ジャンへの人気は中国内でも高まる一方で、今に至るまで主演作が相次いでいる。
その中でも高い評価を得た主演作が、衛星劇場にて7月13日(水)より日本初放送される「男たちの勲章~栄光への旅立ち~(原題:王牌部隊)」(6月29日(水)に第1話を先行放送)。中国で昨年末に放送された同作は、1980年代を舞台にした群像劇であり、今も伝説的BLドラマとして語り継がれている「ハイロイン~上瘾~」の主演俳優 ホアン・ジンユーと共演するとあって、早い段階から注目を集めていた作品だ。
代表作となった「陳情令」以外でも、両親の仇を討つため強大な敵に立ち向かう主人公を演じた映画『ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。』(2019年)や、特別な力"武魂"を持つ勇猛果敢な青年を演じた「斗羅大陸~7つの光と武魂の謎~」(2021年)など、時代劇の主演が続いたシャオ・ジャン。長髪をなびかせる端麗な姿から、ファンタジックな時代劇の印象が強かったのも事実だ。
一方、「男たちの勲章~栄光への旅立ち~」は、そうした時代モノとは全く異なる一面を見ることができる。髪を短く刈り上げ、軍服姿で凛々しい印象のシャオ・ジャンが画面で躍動する、ファン待望の作品だ。
描かれるのは、新米兵士たちがさまざまな試練を乗り越え主力隊員に成長していく物語。冷静沈着な軍幹部の息子・顧一野(グー・イーイエ)をシャオ・ジャンが演じるのに対し、貧しい環境で育ち、天涯孤独の身となった高梁(ガオ・リアン)を演じているのがホアン・ジンユー。1983年のある日、同じ列車で新兵として出会った2人は、互いをライバル視しながらも、厳しい訓練や度重なる試練を経て友情を育んでいく。
今作の撮影に備え、事前に軍事訓練にも参加。軍人たちと寝食を共にし、早朝から始まるハードなトレーニングを重ねて臨んだシャオ・ジャン。爆風と土埃の舞う戦場で汗を飛び散らせながら、全身全霊で役と向き合う彼のひたむきな姿勢は映像からも伝わってくる。
軍服をまとっていても、これまでの時代劇で見せてきた強い眼力とエレガントな身のこなしは健在。大勢の隊員たちの中でも決して失われることのない主役たる存在感、スター性を遺憾なく発揮している。また、オープニング曲「従未分離過」をホアン・ジンユーが、エンディング曲「我們曾経在一起」をシャオ・ジャンが歌っている点も、ファンには嬉しいトピックと言えるだろう。
共演陣にも話題の顔ぶれが揃った。高梁役のホアン・ジンユーのほかにも、顧一野の幼なじみを演じるのは「万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~」(2020年)で主演した人気女優バイ・ルー。さらに、ルイ・ヴィトンのアンバサダーも務めるチョン・チューシーが、顧一野と密かに愛を育む女性軍人を演じ、物語に華を添えている。
最近も、切ないラブロマンスが展開するファンタジー時代劇「玉骨遥(原題)」の動向が話題を集めるなど、美しいビジュアルを存分に活かした時代劇への支持は依然として根強いシャオ・ジャン。それだけに印象をガラリと変えた今作の軍人役で、彼の俳優としてのポテンシャルと新たな魅力にぜひ触れてみてほしい。
文=酒寄美智子
放送情報
男たちの勲章~栄光への旅立ち~ 第1話先行放送
放送日時:2022年6月29日(水)20:00~
※レギュラー放送は7月13日(水)より毎週(水)21:00~(2話連続放送)
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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