「今からショータイム」も話題の遅咲きの女優チン・ギジュ、転機となった「殺人鬼から逃げる夜」への挑戦

パク・へジンが人気マジシャンを演じたコメディ「今からショータイム」(2022年)で、ヒロインとなる熱血警官を演じ、そのコミカルかつキュートな姿が関心を集めたチン・ギジュ。

170cmというスタイルの良さとどこか親しみやすい空気感を持つ彼女は、「ここに来て抱きしめて」(2018年)ではチャン・ギヨン、「人生最高の贈り物 ～ようこそ、サムグァンハウスへ～」(2020年)ではイ・ジャンウとロマンスを繰り広げるなど、話題作への出演が続いている注目の存在だ。

ギジュは現在33歳。女優としてのデビューは26歳と遅咲きながら、異色の経歴の持ち主としても知られている。もともと韓国最大手企業サムスンに就職し、その後は報道記者、モデルといった社会人経験を経て、2015年に「2度目の二十歳」で念願だった俳優の道を歩み出した。

その後、2014年に橋本愛主演で映画化された日本の漫画を原作とした「リトル・フォレスト 春夏秋冬」(2018年)でスクリーンデビューを飾り、徐々に知名度を上げてきたギジュ。女優として大きな転機とも言えるような、シリアスな演技で実力を発揮したのが、スターチャンネルにて11月5日(土)に放送される「殺人鬼から逃げる夜」(2021年)だ。

本作が長編デビューとなる新鋭クォン・オスン監督が完全オリジナル脚本で挑んだ本作は、聴覚に障がいを持つ主人公・ギョンミが、サイコパスな殺人鬼に狙われ、夜の街を逃げて、逃げて、逃げまくる...という新感覚の"サイレント"スリラー。

暗闇の中で耳が聞こえず、言葉も話せないため、助けを求めることもままならなかったり、犯人にバレないように手話でコミュニケーションをとったりと設定を生かした巧みな脚本、二転三転するスリリングな展開、気がつくとそこに犯人が...という見るものをゾッとさせるような演出やカメラワークなど、デビュー作とは思えない才能が遺憾なく発揮されている。

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