そして「全面戦争編」で死柄木と対峙するイレイザーヘッドの覚悟を描く第119話を、諏訪部が生アフレコで再現。その後のトークではキャストとキャラクターを重ねて見てしまうのと前置きしてから、山下らに立派になったねと呼び掛けた。
その後、オール・フォー・ワン役の大塚明夫から届いたビデオメッセージが上映される。おどろおどろしい口調でキャスト陣の名を呼び、「楽しんでますか?」とニヤリと笑いながら問い掛けると、全員が「怖い」と本気で怯えていた。
続いての「語れ!地獄の轟くん家!」では、梶が128話と130話の各シーンを生アフレコで披露。病院で父と対面するシーンを、自身のどを指で押さえながら演じた梶は、「荼毘との戦いで声帯もやけどしているという原作コミックでの雰囲気をアニメにも反映できたらなと思って」と、プロの技を明かした。
また、「辿れ!黒いヒーロー編!」と題した6期第2クールのエピソードを振り返るコーナーでは、出久が手紙を残して学校を去ったことについて、キャスト陣から冗談交じりに憎まれ口を言われると、山下が「ごめんなさい」と謝罪する場面も。
その後「レディ・ナガン戦」を映像で振り返ったあと、136話「デクvsA組」、137話「未成年の主張」という屈指の名エピソードを生アフレコで連続披露。中でも、お茶子の叫びを全身全霊をかけて演じた佐倉と、それを受けた山下は、感情を大きく揺さぶられたようで、アフレコ終了後もしばらく顔を覆っていた。
そして138話のオールマイトとステインのシーンの生アフレコを披露した三宅は、「みんなのアフレコを聞いて、いろんな感情が沸いてきて、それで改めて生アフレコして、オンエアの時よりスッと演じられた。そのついでにこっそり、ちょっと付け足しちゃった」と、セリフをアドリブで加えたことも明かした。
イベント終盤では、6期の最終回で登場し、7期にも登場する、スターアンドストライプ役の朴路美のビデオメッセージに加え、原作者・堀越耕平によるオリジナルストーリーが描かれる劇場版第4弾の制作が発表された。最後にキャスト陣から挨拶があり、山下は「これから何が待っているかわからないですが、みんなと一緒ならきっと大丈夫だと信じています」と笑顔を客席に届けた。
そして最後は、三宅と山下が「更に向こうへ」と呼びかけ、観客たちが「プルスウルトラ!」と応える、おなじみのコール&レスポンスでイベントの幕が下ろされた。
取材・文=中村実香
作品情報
僕のヒーローアカデミア
TVアニメ第7期、劇場版第4弾制作決定
詳しくはこちら