
佐倉綾音が演じた藍莉は、宮本の温かみのある演技とは打って変わって、凛々しくたくましい藍莉像を表現。神谷演じる暁に対して、後ろから蹴りを入れたり、神谷が大好きなドーナツを渡したりと、2人の掛け合いはお見事で、シリアスの中に上手に笑いも取り込んでいく。

浪清役の堀秀行、龍之介役の保住有哉、湊役の代永翼は堀の安定感のある演技を筆頭に、軽やかな演技で魅了した。湧水役の江口は艶っぽいセリフでアクセントを加え、堀江とは異なる謎多き湧水を表現する。木梨巡査役の小野賢章は爽やかで嫌味のない演技を披露したかと思えば、ラストシーンでは笹嘉神島における悪しき風習への憎悪をむき出しにし、会場を作品の世界へと引き込んだ。


同じ登場人物であっても演じる声優が違えば、個性も違って映る。そこで生まれる掛け合いや相性を楽しめるのもリーディングライブの魅力だ。「幻視探偵」シリーズはファンからも人気の高いシリーズなだけに、この先も続いてほしいと願うばかり。まだリーディングライブを見たことがない方はこれを機に観劇してみてほしい。

取材・文=川崎龍也









