「Vダンス」で会場が一体となった「VIBES」、反復横跳びをバンドメンバーと共に披露する「スタートライン」、軽快なステップダンスを披露する「Happy-go-Journey」など、楽しいパフォーマンスに続き、内田真礼の「c.o.s.m.o.s」を原曲キー準拠のハイトーンヴォーカルでカバーし、会場を圧倒した。

その後はファンによるスマホ撮影がOKのコーナーとなった「ものたんない」に続く「SHAKE！SHAKE！SHAKE！」の後は、「Congrats!!」のイントロがキーボードで奏でられた...と思いきや、途中から「ハッピーバースデー」のメロディに変化。戸惑う内田雄馬の前に、内田真礼が大きなバースデーケーキと共に登場し、会場全体で9月21日に32歳を迎えた内田雄馬の誕生日をお祝いした。「あまりの驚きに言葉がでない...」という弟に「良かったね」と声を掛けた内田真礼に対し、「舞台の上で姉の顔すな！（笑）」と内田雄馬がツッコむ場面もあった。その後、「Congrats!!」での完璧なコール＆レスポンスで、全15曲のソロパートが締めくくられた。

内田真礼のソロパートは「youthful beautiful」からスタート。その後、デビューシングル「創傷イノセンス」の熱いパフォーマンスで観客のハートを鷲づかみにしてからのMCでは、「姉さんパートへようこそ！雄馬から壮大なバトンを受け取りましたので、私がこのパシフィコを預かろうと思います。まあ、姉さんだからね。任せてくださいよ」と、にやりと微笑み、会場を沸かせた。ダンスレクチャーで会場との一体感が増した「Smiling Spiral」や「take you take me BANDWAGON」に続き、「モラトリアムダンスフロア」では、自身にとって初めての試みだというスマホ撮影OKのコーナーも実施。
続いては、本家となる「c.o.s.m.o.s」や、「セツナ Ring a Bell」「ストロボメモリー」で会場を魅了。そして、カバー曲として選んだハッピーチューン「SHAKE！SHAKE！SHAKE！」を元気いっぱいにパフォーマンス。その後も「ギミー！レボリューション」や、最新アルバムに収録の「RADIAL CITY」などを披露し、全15曲のソロパートを「LIFE LIVE ALIVE」で締めくくった。

客席からの熱い「内田」コールを受け、内田雄馬と内田真礼が再びステージへ登場。9月25日に先行デジタル配信され、10月30日にはCDもリリースされたコラボシングルから「Carnival」を披露。今回のライブを振り返り、内田真礼は「ケミストリーが起こった気がします！まさか2人で一緒にライブをできるとも思っていなかったし、こんな機会が声優になって生まれるなんて、本当に幸せだと思う」と笑顔を爆発させた。内田雄馬は「自分の企画としても第1弾ですが、なによりも内田真礼、姉さんとライブを作れたということがめちゃめちゃ幸せでした。姉さんが素敵な人に囲まれているなと実感できたことが弟として嬉しかった」と満足そうに語り、2人は熱い抱擁を交わすと、会場は歓喜の声に包まれた。ラストナンバーはコラボシングル収録曲「BIG LOVE」で、2人は抜群のハーモニーを響かせ、初の対バン企画の初日は大成功のうちに幕を下ろした。

取材・文＝中村実香