梶裕貴が語る、『Unnamed Memory』の役作り「明らかになる真実を楽しみにしていただけたら」

――ヴァルトはAct.1では短いシーンでの出演でしたが、インパクトを残していましたね。

「そうなんです。前半は顔⾒せというか、本当に謎の⼈物という感じで終わっていて。⾃分の出ていない話数の台本は基本的にいただけないので、オンエアで初めて『あ、こういう物語になってくんだ』と把握しつつ、『果たしてヴァルトという⼈物は、ここからどのように物語に関わっていくのかな』と、楽しみながら⾒守っていた感じですね。きっと視聴者の皆さんも、ヴァルトがどのくらいの重要⼈物なのかわからない状態だったと思うんです(笑)。なので、今回ようやく⽇の⽬を⾒ることができるのでワクワクしています」

――ヴァルトについてはどのように感じましたか?

「実は事前にいただいた資料には、わずか3⾏程度の説明⽂と設定画が添えられていただけだったんです。というか、現場で尋ねても詳しい情報はあまり教えてもらえず、『どうなっていくんだろう︖』と若⼲不安に思いながらのアフレコスタートでした(笑)。ミラリスとの関係性や、⾒⽅によっては悪役にも映る登場シーンについては、演じる側として『彼なりの正義』や『⽬的』を⼤切にしなければと意識していましたね。最初は全貌が⾒えていなかったこともあり、不安と楽しみが⼊り混じった気持ちだったんですが、物語の中で重要なポジションを担うことにはやりがいを感じましたし、しっかりと役割を果たせる形で作品に 参加したいという思いが強くありました」

――Act.2でも第14話で出てきてからはしばらく登場シーンがないですよね

「残念ながらそうなんですよ(笑)。でも、第14話で登場することで、視聴者の⽅にも『あれで終わるわけがない』というのは伝わったと思うんです。ただヴァルトがどういう存在かまでは、まだ完全に⾒えていない状況なので、物語が進んでいくうちに明らかになる真実を楽しみにお待ちいただけたらなと思います」

――先程のお話にもありましたが、ヴァルトは彼なりの正義感を持っているキャラクターでもあります。どのようにヴァルトを作り上げていったのでしょうか?

「終盤になるにつれて、彼の⽬的と使命が明かされるわけですが、⾎筋やミラリスへの思いも含めて、声や演技に反映させることが⼤切だと考えながら演じました。ただ、ティナーシャとオスカーから⾒ると、ヴァルトは得体の知れない存在で、彼らにとっては良くない未来へ導こうとする解せない相⼿でもある。その⼀⽅で、ヴァルトの視点では、どのような思いで彼らの前に現れて、何を成し遂げようとしているのかに焦点を当てる必要があったので、最後まで⼀貫した⼼構えで臨みましたね」

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作品情報

『Unnamed Memory』
2025年1月 Act.2放送開始

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