
現在放送・配信中のTVアニメ『Let's Play クエストだらけのマイライフ』は、累計閲覧数9億回を誇る大人気WEBコミックを原作とした青春群像劇。舞台はアメリカ・ロサンゼルス。ゲームクリエイターを夢見る22歳のサム・ヤングが、過去のトラウマや恋愛、仲間との出会いを通して少しずつ心を開き、成長していく姿が描かれる。
そんな本作で、サム役を務めるのは花澤香菜。そして、サムの人生に大きな影響を与える人気ゲーム実況者・マーシャル・ローを演じるのが土屋神葉だ。海外ドラマを思わせるテンポ感やリアルな人間模様など、アニメならではの表現に挑んだ2人が語る「キャラクターの魅力」と「現場で感じた手応え」とは。作品に込めた思いや、互いのお芝居への印象について話を聞いた。
――本作は海外でも人気の高い原作をアニメ化した作品ということもあり、日本のアニメではあまり見られない描写や文化の違いが随所に盛り込まれています。実際にご覧になってみて、特に印象的だった部分はどんなところでしたか?
花澤「まず、定期的にサービスシーンがやってくるんですよね。上裸の男性がとか(笑)。日本の作品にもそういうのがまったくないわけではないんですけど、ちょっとニュアンスが違うんです。そういう意味では、異文化を垣間見ているような感覚で新鮮でした」
土屋「僕もまったく同じことを思いました。マーシャルが上裸で公園を走っているシーンがあるんですけど、日本のアニメだったらかなりコミカルに寄せるところを、この作品ではリアルに描いているんですよね。今年、僕自身がアメリカや香港に行くことがあったんですが、朝ランニングしてると、本当に同じように上裸で短パンのマッチョが走っているのを見かけて。『あ、これって現実なんだ!』って(笑)。そういう意味で、この作品はしっかり現地のリアルを反映しているなって思いました」
――人間関係の描き方についてはどうでしたか?
花澤「友達同士のつながりがすごく深いんですよね。年齢とか性別とか関係なく、自然と集まって支え合っている。サムの周りにはたくさんの仲間がいて、お互いに足りない部分を補い合っている。そういう人間関係の描写って、日本のアニメだとあまり見ない気がします。もっとバディものとかチームものとして強調するか、逆に主人公一人に焦点を当てるか。その中間のリアルな人間関係を描くのは珍しいと思いました」
土屋「そうですね。5話くらいまで進んでもまだ描かれてない部分は多いんですけど、それでも特にサムの周りの人間関係には強い絆を感じます。僕自身、演じながら『自分にもこういう仲間が欲しいな』って思うくらいで。サムを支える人たちがいて、でもサム自身も彼らを支えている。相互の関係性がちゃんと描かれていて、それが物語全体の温かさになっている気がしました」
――海外ドラマのような雰囲気もありますよね
花澤「作りも海外ドラマに近いですよね。私は『アリー my Love』を観て育った世代なんですけど、あのドラマのテンポ感やユーモアの入れ方がすごく好きで。本作もそういう空気があって、セリフのやり取りが自然なんです。大げさに笑わせるんじゃなくて、日常の中でクスッと笑える瞬間がある。そういうところが海外ドラマっぽいなと思いました」
土屋「僕も海外ドラマは結構観てきて、吹き替えで観ることも多かったので、本作を演じているときもアニメを録っているというより吹き替えをしている感覚でした。セリフの間の取り方や強弱のつけ方がアニメと違っていて、何より言葉選びとその紡ぎ方に違いを感じています。だから演じながらもいつもの芝居とは少し違うなと感じていました」
放送情報
『Let’s Play クエストだらけのマイライフ』
10月1日(水)よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて毎週水曜24:45〜放送
詳しくは
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